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政策の盲点、検証をー日本障害者協議会代表の藤井克徳氏の寄稿

 31日付佐賀新聞のオピニオンページに相模原殺傷事件の特集が組まれていました。その中で、昨年ドイツを訪れ、『「価値なき生命」の抹殺が容認されたナチス政権下の「T4作戦」の現場に立った』という盲目で、日本障害者協議会代表の藤井克徳氏の寄稿が掲載されている。
 藤井氏は「彼がなぜ優生思想に傾倒したかは“心の闇”の部分が大きいだろうが、事件の背景に政策上の盲点がなかったか、と疑問を投げかけている。まず、日本で行われた財政効率化のために障害者を集めて生活させる「コロニー政策」から、施設から地域に戻すインクルーシブ(社会的包摂)という基本的な構造変化がなかったことが大きな問題だと指摘。そして財政構造改革の障害者版と呼ばれた小泉政権下で形作られた障害者自立支援法(現障害者総合支援法)によって職員は非常勤でもよいとするなどの規制緩和が進み、質の低下が懸念され、厳しい労働条件のなかで意思疎通が難しい障害者が粗相でもすれば「敵対」感情も抱きかねないという。そんな土壌で事件は起きた。藤井氏は「市場原理が事件と本当に無縁だったのだろうか」と思う。「犠牲者の名前が公表されない点も、見方によっては死んだ後まで続く差別になりかねない」と危惧。「亡くなった方々の生い立ちや人となりを知ってこそ哀悼の気持ちが深まる。障害がない人と同じ扱いにしてほしい」と願う。そして「日本は経済協力開発機構(OECD)加盟国の中でも障害者福祉分野への予算分配率が極めて低い。政策を根付かせるためにも見直すべきだ」と訴え、「命を奪われる怖さと人間の尊厳を否定される怖さ。障害者には二つの衝撃が走った。事件にどう応えていくか。国民一人一人が問われている」と結んでいる。
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【修の呟き日記(2016.07.31)=相模原殺傷】(挿入あり)

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【修の呟き日記(2016.07.31)=相模原殺傷】(挿入あり)
 相模原市の障害者施設殺傷事件は胸を締め付ける暗たんたる思いに包まれる哀しい事件でした。「ヒトラーの思想が降りてきた」と、殺人者は言っているという。「重複障害者は生きていても意味がないので、安楽死すればいい」とも。ナチス、ヒトラーによる優生思想に基づく障害者抹殺という歴史的残虐行為を連想させる。ヒトラーは絶対悪で、この世で再びヒトラーの悪夢がまさか蘇るとは思いもしなかった。しかし最近政治家などからヒトラーを肯定する発言が相次ぎ、政策も弱肉強食が基本の新自由主義が導入され、公的責任を個人的責任へ転嫁する「自己責任論」が進められ社会福祉の対象者が「市場原理」の影響を受けることになる。その結果、福祉が営利主義の餌食になり、「人の命」がコストで語られるという、異常な社会が出現した。同時に「生産性や労働能力に基づいて人間の価値を序列化、人の存在意義を軽視・否定する論理・メカニズムは、徐々に拡大し」(7月28日毎日新聞、全盲と全ろうの重複障害を持つ福島智・東京大先端科学技術研究センター教授の原稿から)、ネットの発達とともに「強者」と思い込んでいる人たちによって差別的、排外的な主張が広がりを見せた。こうした流れに殺人者が影響を受けたのは間違いないと思う。その意味で、安倍政権がこうした流れに何ら対策を講じないどころか、社会の底流にこうした思想を生み出す原因にさえなったと思う。自民党支持者がネットで殺人者に同意をを示していることに驚きとともに、その背景に納得してしまった。すぐに解決する方法は見出せないが、優生思想を生み出す政権には早く退陣してもらい、障害者を隔離する方法から、私たちの身近なところに住めるように対策を進め、日頃から障害者と交流できる社会を進めることが第一歩になるのではないかと思う▼29日(金)午後7時から、佐賀市川副町で防衛省によるオスプレイの佐賀空港配備に向けた住民説明会が行われました。配られた説明書による担当者の説明はいずれも、防衛省に都合がいい内容で、住民の不安や疑問に応えられるものではありませんでした。改めて佐賀空港が軍事基地になった場合の危険性、環境破壊が明らかになりました(写真)▼先週、仕事の合間を使って佐賀市兵庫町のひょうたん島公園周辺の畑に咲き誇る約26万本の向日葵を見に行きました。30日からは「ひまわりまつり」が始まり、多くの来場者でにぎわっているそうです(写真)。

【修の呟き日記(2016.07.31)=相模原殺傷】

【修の呟き日記(2016.07.31)=相模原殺傷】
 相模原市の障害者施設殺傷事件は胸を締め付ける暗たんたる思いに包まれる哀しい事件でした。「ヒトラーの思想が降りてきた」と、殺人者は言っているという。「重複障害者は生きていても意味がないので、安楽死すればいい」とも。ナチス、ヒトラーによる優生思想に基づく障害者抹殺という歴史的残虐行為を連想させる。ヒトラーは絶対悪で、この世で再びヒトラーの悪夢がまさか蘇るとは思いもしなかった。しかし最近政治家などからヒトラーを肯定する発言が相次ぎ、政策も弱肉強食が基本の新自由主義が導入され、公的責任を個人的責任へ転嫁する「自己責任論」が進められ社会福祉の対象者が「市場原理」の影響を受けることになる。その結果、福祉が営利主義の餌食になり、「人の命」がコストで語られるという、異常な社会が出現した。同時に「生産性や労働能力に基づいて人間の価値を序列化、人の存在意義を軽視・否定する論理・メカニズムは、徐々に拡大し」(7月28日毎日新聞、全盲と全ろうの重複障害を持つ福島智・東京大先端科学技術研究センター教授の原稿から)、ネットの発達とともに「強者」と思い込んでいる人たちによって差別的、排外的な主張が広がりを見せた。こうした流れに殺人者が影響を受けたのは間違いないと思う。その意味で、安倍政権がこうした流れに何ら対策を講じないどころか、社会の底流にこうした思想を生み出す原因にさえなったと思う。すぐに解決する方法は見出せないが、優生思想を生み出す政権には早く退陣してもらい、障害者を隔離する方法から、私たちの身近なところに住めるように対策を進め、日頃から障害者と交流できる社会を進めることが第一歩になるのではないかと思う▼29日(金)午後7時から、佐賀市川副町で防衛省によるオスプレイの佐賀空港配備に向けた住民説明会が行われました。配られた説明書による担当者の説明はいずれも、防衛省に都合がいい内容で、住民の不安や疑問に応えられるものではありませんでした。改めて佐賀空港が軍事基地になった場合の危険性、環境破壊が明らかになりました(写真)▼先週、仕事の合間を使って佐賀市兵庫町のひょうたん島公園周辺の畑に咲き誇る約26万本の向日葵を見に行きました。30日からは「ひまわりまつり」が始まり、多くの来場者でにぎわっているそうです(写真)。
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オスプレイ佐賀空港配備計画説明会に参加しましょう!

オスプレイ佐賀空港配備計画説明会に参加しましょう!
 今日(24日)の佐賀新聞に、佐賀にオスプレイ配備計画を持ち込んだ張本人、古川康前知事が知事在職時の考え方などを語り始め、配備を促す活動をしているという記事が掲載されています。防衛省の説明で事故率が低いという説明を受けたというが、最も事故率が高く、他の減りに比べても運用率が最低で軍事的利用すら疑問視されているという一般的な評価を無視してまで導入しようという計画は理解できない。自衛隊との共用を否定した「公害防止協定」についての理解も地元住民、漁民の苦悩も理解できないで、「事前協議」さえすれば変更できるという余りにも安易な発想には憤りさえ感じる。この程度の理解しかできない知事だったのかと思うと県民として恥ずかしく思う。
 また同日の赤旗には、「(オスプレイの)エンジンへの異物吸入を防止するためのフィルター(ろ過装置)に重大な欠陥があることを米軍当局が認識していながら、日本国内での運用・配備を進めていることが分かりました」という記事が掲載されていました。
 参院選最中にはオスプレイの一言も言っていなかった自民党佐賀選挙区候補が当選したとたん、佐賀空港へのオスプレイ配備容認と言い出すなど計画が急加速しそうな状況です。7月29日(金)午後7時から、佐賀市川副町のスポーツパーク川副体育センターで九州防衛局が住民説明会を行います。住民の一人として参加し、漁場環境を破壊し、静かで平和に生きる権利を蹂躙する佐賀空港の軍事基地化、オスプレイ配備に反対する意思を届けましょう。
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第19回提訴日学習会「九州玄海訴訟の現状と課題」

第19回提訴日学習会「九州玄海訴訟の現状と課題」
~これまでの取り組みを振り返り、再稼動阻止に向けて~
 玄海原発の再稼動が迫る今、私たちが取り組むべき課題などについて考えます。
▼ 東島弁護士の報告<玄海訴訟の異議、現状と課題>
▼ 意見交換
と き 8月10日(水)13時~
ところ 佐賀県弁護士会館
* 追加提訴後に学習会となります。
主催 「原発なくそう!九州玄海訴訟」原告団・弁護団
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【修の呟き日記(2016.07.17)=救援新聞】

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【修の呟き日記(2016.07.17)=救援新聞】
 私の印象としては参院選の後遺症がいろいろなところで出ているように思います。市民グループでもこれまでほぼ毎回参加していた方が出てこなくなったりしています。私自身、地味でささやかな活動でも萎えてしまう結果でした。私には子どもも孫もいません。先も長くありません。どうにでもなれ、とさえ思います。佐賀では玄海原発再稼動やオスプレイの佐賀空港配備、有明海再生委問題などすぐに取り組まないと、周りの人々の生活とくらし、命さえ脅かす問題が山積しています。みんなが再び起ち上がれるかどうか不安です。毎月19日の午後6時から佐賀市のJR佐賀駅南交差点で行っている安保関連法廃棄を求める行動にどれだけの方が参加するかが目安になると思う▼「救援新聞」7月15日号の1面。「松橋事件で再審開始 宮田さん頬ゆるめ喜ぶ」の見出しで、1985年、熊本県松橋町(現宇城市)で起きた殺人事件の犯人とされた宮田浩喜さん(83歳)が再審を求めていた再審請求に熊本地裁は6月30日、再審決定を下したと伝えています。今回の決定はDNA鑑定などの証拠ではなく、「自白」の信用性そのものを崩しての再審決定で、画期的な内容です。しかし、検察は不当にも7月2日、福岡高裁に即時抗告しました(写真)。

【修の呟き日記(2016.07.12)=憲法議論遅すぎ】

【修の呟き日記(2016.07.12)=憲法議論遅すぎ】
 参院選が終わった。残念な結果になってしまった。いろいろな前向きな議論を提供しても負けは負けだ。それより、開票段階になって突然「改憲勢力3分の2」が全ての局のテレビ画面に映し出されたのには驚いた。それまで憲法問題を提供していたのなら選挙の争点なのだと納得できるのだが、選挙期間中は野党が主張していただけでマスコミはほとんど取り上げていなかった。だから開票後取材に応じていた人が「3分の2問題ってなんですか」と、驚いていたのが当然だ。新聞各紙も翌日朝刊で「改憲勢力3分の2超」の大見出し。あれ!争点は「アベノミクス」じゃなかったの。当然、安倍は「憲法改正は信任された」とこれも突然言い出す始末。これじゃ権力とマスコミ合作選挙といわれても仕方がない現状だ。以前共同通信の職場で働いていた一人として情けない想いをしている▼佐賀選挙区で当選した自民党議員も選挙中は全く無視して発言していなかったのに、終わったとたん「9条改正すべき」とか、佐賀空港への「オスプレイ配備『賛成』」と新聞社のインタビューに応え、醜い姿勢を露にした。自民党議員だから当然のことを言っただけだが、主権者として知らなかったと無責任な態度は許されない。この議員に投票した人、投票に行かなかった人はTPPを含めアベ政権を信任したことになる。こんなはずではなかったと、後で思っても手遅れだということを知るべきです。私は引き続き、佐賀という場所で生活とくらし平和を守るためささやかな活動を続けていくことに変わりありません。
<記事は12日付佐賀新聞>
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【修の呟き日記(2016.07.09)=国民平和行進】

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【修の呟き日記(2016.07.09)=国民平和行進】
 明日、日本のこれからの行く末が決まるかもしれません。保守と革新、左と右などの立場から国のあり方について様々な議論が繰り広げられてきました。これまでの議論の終着は国民をどうしたら安心、安全な暮らしに導くことができるのかで、そのアプローチの仕方の違いだったと思います。しかし、アベ政権を中心とする勢力はこれまでの保守とは違い、ひたすら大企業と金持ちのための政策を進め、中小企業や労働者、高齢者、障害者、若者、子どもには仕打ちともいえる前近代的な悪政を持ち込み、福祉を切り捨て、労働者基本法を改悪し、あらゆる階層に格差をつくり、子どもの貧困まで作り出すという、とても国民の暮らしのことなど考えているとは思えません。それどころか国民を不安のどん底に突き落とそうとしています。ましてや立憲主義を無視し、現憲法三原則を破棄し、国民を国に従えさせるという前時代的な戦争をするための憲法をつくろうとしています。しかしマスコミの各世論調査によると、憲法改悪勢力が改悪に必要な3分の2に迫る勢いという結果と伝えています。これだけ多くの人々がアベ政権を肯定するのか、なぜという疑問とともに、日本も世界の時代の逆流に流されるのかという諦めも。それでも明日の結果に期待をしたい▼今日、佐賀市役所から出発した広島に向けた国民平和大行進につれあいと参加しました。わずか一区間だけの参加しかできませんでしたが、汗一杯をかき充実した歩みでした。行進は長崎―広島コースの通し行進者の竹田昭彦、五十嵐成臣さん、韓国から自費参加したキム・ジョングさん、イ・ジミンさんらを先頭に、約50人が参加し、「核兵器をなくそう」「原発をなくそう」などと訴えながら元気に歩きました▼一昨日は午前中、人間ドッグへ。特に異常は見つかりませんでしたが、胃カメラ検査で食道に変色したところがあり念のため組織を検査することになりました。夕方は「市民連合さが」が佐賀市のどんどんどんの森で、投票を呼び掛けた行動に参加。ちょうど七夕と重なり、浴衣の女性の姿も。約60人の参加で投票を促すアピールができたと思います。その後、午後7時から佐賀市文化会館で行われた佐賀選挙区野党統一候補の中村てつじさんの決起集会に参加しました。候補の妻、美加さんが「父の古里に帰って来て良かった。みなさんにそう思ってもらえるようがんばります」と述べ、中村候補は「多くの人の『政治を変えよう』という熱意を感じた」などと述べて、一層の支援を訴えました。

明日、夕方7時から、佐賀市文化会館大ホールで、中村哲治さんの総決起集会です

みなさま

杉野です。

お疲れ様です。

明日、夕方7時から、佐賀市文化会館大ホールで、中村哲治さんの総決起集会です。

ぜひお出かけください。


その前に、市民連合が、夕方5時から6時30分まで、中村哲治さんの応援アピールを

天神交差点(アバンセ東側)を中心に紡績通りでおこなうそうです。

できたら4時30分にどん3の南側広場に集まってくださいとのことです。

【修の呟き日記(2016.07.03)=「アベ政治は許さない」】

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【修の呟き日記(2016.07.03)=「アベ政治は許さない」】
▼先週、腱鞘炎で4月から通院していたK整形外科でなかなか良くならず、最近できた病院を経由して紹介された佐賀中部病院の整形外科へ行ったところ、左右の手の患部に注射をしていただきました。まだ完全ではありませんが、症状は大分良くなりました。担当医師次第でこれほどの違いがあるのかと認識を新たにしました▼佐賀県庁横のくすの栄橋での脱原発をアピールする金曜行動には仕事の都合で少し遅れて参加。選挙中のためか参加者は少なかったものの、原発の危険性は訴えられたと思います▼昨日は「障害者(児)の生活と権利を守る佐賀県連絡協議会」の事務局会議に出席。佐賀県の障害者別枠採用制度の拡充と、県への全般的な障害者(児)施策についての要望について話し合いました。事務局のメンバーのほとんどが支援学校の元教師の方々で、私は話の内容についていくのが精一杯で、運動を広げるという意味で厳しいと思いました。問題の一般化を進めることが大切ではないか感じました▼今日はわずか4人の参加でしたが、金曜行動と同じ佐賀県庁横のくすの栄橋で澤地久枝さんが提唱された「アベ政治は許さない」全国一斉スタンディング行動を行いました。テレビで自民党のコマーシャルが盛んに流されています。これほど平気でウソをつく総理はアベだけでしょう。でもアベのウソをどれだけの国民が見破ることができるのでしょうか。イギリス国民がユーロ離脱決定後、反省混乱したようなことにならないよう、私たちの命やくらし、子ども孫のことを考えて、平和で安心して暮らせる日本をめざす政党、候補に投票を願うばかりです。
プロフィール

平和な有明海

Author:平和な有明海
修の呟きにようこそ!
佐賀市在住です。平和や障がい者、有明海問題に強い関心を持っています。1950年生まれ。戦争法廃止、原発廃止、有明海再生、障害者と共生できる社会づくりを目指します。

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