FC2ブログ

タイトル画像

諫早湾開門確定判決「不履行」抗議行動

2013.12.21(21:12) 1187

 国は、福岡高裁確定判決が命じた長崎県・諫早市の諫早湾拓事業潮受け堤防開門期限の20日になっても開門をしませんでした。国が確定判決の法的義務を履行しなかったことは憲政史上初めてで、三権分立という民主的国家体制の基本原則を踏みにじる暴挙です。まさに安倍首相が推し進めようとしているなし崩し憲法改悪路線そのものです。21日は、漁民と市民が一緒になって、開門不履行に抗議する集会が繰り広げられました。

 残念ながら漁民の海上抗議デモは悪天候のために中止されました。しかし海上抗議デモに連帯するために潮受け堤防北部排水門に集まった約30人が、午前10時からその場で抗議集会を開きました。小長井町漁協理事で開門を求める訴訟の原告団長、松永秀則さんが「国と結託し、県民、市民を分断し喧嘩をさせ、責任逃れをしている。漁業被害を認め、福岡高裁の判決に従い法治国家として決まりを守るべきだ」と訴えた抗議文を読み上げ、その後参加者から開門義務を放棄した国に対し怒りの声が相次ぎ、さらに確定判決と開門阻止仮処分決定が同列に置かれ、開門義務を放棄してきた主犯の国が苦悩しているという報道に対し批判が出されました。

 午後には、諫早市の高城会館で「開門こそ唯一の解決の道!諫早湾開門確定判決『不履行』抗議集会が開かれました。この場に、九州農政局から局長はじめ3人が出席。安倍首相の代わりに来たらしいのですが、馬奈木昭雄弁護団長の質問にまともに答えず、謝罪の言葉もなく、今後の開門に向けた今後の取り組みについての言及もなく、ただ話し合いをしたいというのみでした。馬奈木弁護団長は「話し合いというのは開門をいつまでもしないということ。大勢の前でただ頭を下げることでいじめられているという哀れみを国民にイメージさせようとしている」と指摘しました。

 馬奈木弁護団長はあいさつの中で「漁業被害者を救えるのは開門しかない。農業被害はこれからの対策で十分できる。少しでも農業被害が出ないように私たちも協力する。諫早市内では開拓地農民以上の離農者が出ている。農業者も被害者だ。防災にもまじめに取り組んでこなかった。漁民にも営農者にも市民にも長崎県や諫早市は冷たい」と述べました。また漁業者から国への怒りと不漁のための生活苦が訴えられました。佐賀県有明海漁協大浦支所の平方宣清さんは「主幹漁業のタイラギはじめ多くの魚介類が年を追うごとに減少し、今では絶滅の危機に不安を抱いている。国は漁業者の訴えに耳を貸さず対策も取らなかった。そこで我々は司法の場に訴えざるを得ず、三年前福岡高裁で開門判決を勝ち取り、喜んだ漁民に対し、国、農水省は三年間の工事期間を無駄に費やし、何ら対策工事をしないで、引き延ばし怠ってきた。我々はあくまで農漁共存を掲げ、すみやかに営農者、背後地住民の不安解消のため最大限の対策工事と、福岡高裁確定判決を履行し、有明海再生のため一日も早い開門を求め強く抗議するものである」と抗議文を読み上げました。

 また会場から九州農政局に対し「以前に国は福岡高裁判決の主文には従うが、主文の理由の漁業被害などについては否定していた。いまも変わらないのか」という質問が出された。九州農政局は「主文に従う」と述べるのみで、漁業被害を認めず、今も開門の意志がないことがはからずも明らかになりました。
DSCF0008.jpg
スポンサーサイト





修の呟き


<<【諫早湾開門確定判決「不履行」抗議集会で採択された決議】 | ホームへ | ☆原発とめよう!九電本店前ひろば第975日目報告☆>>
コメント
コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://osariki.blog.fc2.com/tb.php/1187-82b3b98c
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)