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有明海漁民と農水省懇談会(修の呟き)

2014.02.22(21:14) 1360

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 今日(22日)午後、諫早湾干拓事業潮受け堤防の開門をめぐる農水省との懇談会が、佐賀県太良町の大浦公民館で100人以上の漁民や有明海沿岸住民が参加して行われました。有明海のノリはいま、赤潮の異常発生で栄養塩不足からノリが黒くならない色落ちが発生しており、極めて深刻な状態が続いています。このため今日の懇談会には水産庁の出席を求め、現地調査や緊急救済対策について話し合う予定でしたが、出席しませんでした。また堤防内の調整家で異常発生している猛毒アオコ対策について専門家の出席を求めていましたが、誰も出てきませんでした。猛毒アオコが有明海へ広がれば魚介類に蓄積され、食物連鎖で被害が予想されているにもかかわらず、農水省は何ら対策をしていません。

 さて、懇談会に井上明九州農政局長が交代後初めて参加。開門へ前向きの姿勢を示すのを期待したのですが、確定判決や長崎地裁判決の未読が判明、答弁も「確定判決の主文(開門)には従うが、理由(漁業被害がある)には従わない」という、これまでの農水省の主張を繰り返すのみでした。

 懇談会では4県の有明海漁民がそれぞれ窮状を訴えました。熊本県の漁民は「風景は変わっていないが、有明海は変わった。取れるのはノリだけになった。ノリも色落ちでだめ」。長崎県の漁民は水揚げがないのは、調整池の汚い水を垂れ流しているためとして「水門を閉め続けてください」と悲痛な声をあげました。佐賀県太良町の若手漁民は「平成16年以降アサリも取れなくなった」。同県鹿島市の若手漁民は「色落ちで8割のノリ網があがっている。自分も明日、明後日にはあげる。このままでは先が見えない。何らかの動きをみせてもらいたい。真剣に考えてほしい」と、また鹿島市市議会議長は「若者が未来につなぐためにも誠意を示してほしい」と訴えました。福岡県大牟田市の漁民は「お金になるノリは取れない。アサリでは生計がとれない。開けてもらえるなら、諫早の後背地に住む一人ひとりに頭を下げて回る」と切実な胸の内を吐露。同県柳川市の漁民は「もう言いたくない。昔はノリが悪いとアサリで生計を立てられた。タイラギを取りにノリ網の下まで行った。いまは共済保険がもらえるが、心配だ。開ける気がなかとやろうか」と悲観的な訴え。長崎県島原市の漁民は「井上九州農政局長、船で現場を見てほしい」と呼びかけ、同県の有明漁協所属の漁民は「水揚げは最低。干拓事業前に漁獲量について農水省は諫早湾内2割減で、湾外は影響ないと言っていた。締切り15年後のデータを調べれば分かる。生計を立てられる状況ではない。農水省は漁業被害を認めていない。井上九州農政局長はどういう見解か」と問い質しました。

 農水省は今後の取り組みとして、「有明海再生を議題に話し合いを持ちたい」と提案しましたが、有明海再生のために開門が必要という確定判決を棚上げした話し合いは論外として漁民側は反論しました。次回は3月11日(火)午後2時から、同じ会場で行われる予定です。

 最後に、国に開門確定判決の履行を求めるために制裁金をかける間接強制に対し、国はこの行為が「権利の乱用」という主旨の反論を行っています。三権分立や立憲主義を否定し、「独裁政権」を目指している安倍首相の思惑に悪乗りしているとしか思えない、極めて不誠実な農水省の態度です。間接強制に対する国の異議申し立て弁論が3月7日(金)午後3時から、佐賀地裁で行われます。ぜひ多くの参加で、卑劣な国の仕打ちに抗議の声をあげましょう。

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