FC2ブログ

タイトル画像

第6章KROTOS KS2実験の報告書は過酷事故対策問題で重要3

2018.10.31(20:28) 16791

第2746日目★原発とめよう!九電本店前ひろば★より
★ 中西正之 さんから:

第6章KROTOS KS2実験の報告書は過酷事故対策問題で重要3

<KROTOS KS2実験の報告書の疑似デブリ分析はソースターム問題の重要な資料>
日本原子力開発機構の森山清史氏等は合併前の日本原子力研究所の時代から水蒸
気爆発の実験的研究を続けており、水蒸気爆発シミュレーションコードJASNINE
の開発を進めていたようです。OECDがSERENA Projectを始めると、このProject
に参加し、このProjectで行われた実験結果より、JASMINEコードの改良を行って
いるようです。
https://tinyurl.com/yd9dk4u2

 そして、JASMINEコードを使用して、沸騰水型原発と加圧水型原発の格納容器
のメルトダウン発生時の格納容器破損確率の評価を行っています。
JAEA-Research 2007-072「軽水炉シビアアクシデント時の炉外水蒸気爆発による
格納容器破損確率の評価」2007 年8 月
http://jolissrch-inter.tokai-sc.jaea.go.jp/pdfdata/JAEA-Research-2007-
072.pdf

この報告書では、水蒸気爆発が起きた時の、発生デブリダストの大気中への飛散
状態が詳しく検討されています。
『水蒸気爆発現象のソースターム[注1]に及ぼす影響としては、以下のような側
面を考慮すべきであると考えられる。
・ 水蒸気爆発では非常に細かい粒子(以下細粒と称する、直径数μmから数十μ
m)が生成され、これはわずかな気流によって運ばれる可能性が有る。
・ 水蒸気爆発で生じる細粒には、溶融炉心のほぼ全ての成分が含まれると考え
られる。

すなわち、水蒸気爆発で格納容器が破損する場合に溶融炉心の一部が細粒となっ
て環境に放出される場合、難揮発成分も含むすべての核種が一定の割合で放出さ
れると考えられ、これが従来のソースタームに有意な影響を及ぼす可能性がある。
これについて検討をおこなった。』と説明されています。
この報告書の50ページに、FARO試験、KROTOS試験、ALPHA試験でのデブリ粒径
分布が報告されています。そして、それらのデーターの中でも、KROTOS試験のコ
リウム(UO2+ZrO2)のデーターが主力を示しています。

 また、この報告では、デブリ粒子直径とデブリ粒子が浮遊するのに必要な蒸気
流速の関係が報告されています。粒径が0.1mm以下の微粒子は1~2m/s程度の気流
で浮遊すると報告されています。

 この報告書の試算により説明されたように、水蒸気爆発が起きた時の、発生デ
ブリダストの大気中への飛散は福島第一原発の放射性物質の大気中への放散量に
比べると、比較にならないほど深刻になる可能性が有る事を示しています。
 この報告書から良く分かるように、未使用の核燃料は別ですが、既に原発の運
転に使用された核燃料や、プルサマル発電用のMOX燃料には、大量のプルトニウ
ムが含まれています。

 水蒸気爆発が起きて、発生デブリダストが大気中へ飛散すると、住民はプルト
ニウムを含むデブリダストを肺の中に吸い込むことに成ると思われます。
 茨城県大洗町の日本原子力研究開発機構大洗研究開発センターの5人の作業員
のプルトニウム吸引事故は、技術の伝承ができなかった関係者の専門知識の不足
から起きたと思われます。このような事を繰り返さないためには、KROTOS KS2実
験の報告書の疑似デリブ分析はソースターム問題の重要な資料と思われます。
[注1] 実用日本語表現辞典:原子炉損傷により放射能をもつ核種が放出される際
の被曝解析に必要な条件や要素のこと。
環境への影響を調査するための放射量や核分裂後の生成物質の総称。
スポンサーサイト





修の呟き


<<「建国70周年の北朝鮮でみえたもの」 | ホームへ | *辛淑玉連載 たんこぶ>>
コメント
コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://osariki.blog.fc2.com/tb.php/16791-86ccb6d6
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)