FC2ブログ

タイトル画像

シビアアクシデント時構造バウンダリ健全性評価に関する報告書1

2018.12.08(21:00) 17395

第2790日目★原発とめよう!九電本店前ひろば★より
★ 中西正之 さんから:

シビアアクシデント時構造バウンダリ健全性評価に関する報告書1
<シビアアクシデント時構造バウンダリ健全性評価に関する報告書の概要>
平成14年(2002年)3月に、原子力発電技術機構より(NUPEC)「13年度シビアア
クシデント時構造バウンダリ健全性評価に関する報告書=動的構造応答解析=」
が報告されています。
この時期は、原発のシビアアクシデント対策について、OECD(経済協力開発
機構)のNEAのCSNI(原子力施設安全委員会)が非常に重要と考え、MC
CI(コアコンクリート反応)対策と、水蒸気爆発対策について、国際的なプロ
ジェクトを結成し、本格的な検討を始めた時期と思われます。
日本でも、1999年9月30日に東海村JCO臨界事故が発生し、原発の過去事故の発生
について、真剣に考えられるようになったようで、シビアアクシデント対策を本
格的に取り組み始め、この報告書もとりまとめが行われたものと思われます。
現在、伊方原発3号機の運転差し止め裁判や、川内原発運転差し止め裁判、玄海
原発運転差し止め裁判で、加圧水型原発の新規制基準による設置変更許可申請の
適合性審査において、水蒸気爆発対策の審査が不当に行われたことが争われるよ
うになってきました。
加圧水型原発を所有する電力会社は、「自社の所有する加圧水型原発の原発にメ
ルトダウン事故が発生した場合には、原子炉への注水はおこなわず、格納容器下
部のキャビティに大量の貯水を行い、100トン以上にもなる溶融核燃料を水で
冷却し、MCCI対策を行う。この対策において、トリガーの無い自発的な水蒸
気爆発は起こらないし、実炉には水蒸気爆発実験で行っているようなトリガーは
存在しえないので、水蒸気爆発が起きる事は有り得ない。従って、万一水蒸気爆
発が起きる場合を想定しての、格納容器の強度検討は不要」と主張しました。そ
して、原子力規制委員会は、その主張を認め、適合性審査の合格が認定されまし
た。
しかし、「シビアアクシデント時構造バウンダリ健全性評価に関する報告書」は、
この当時発表されていたKROTOSの水蒸気爆発実験より開発されていたME
LCORシミュレーションプログラムの水蒸気爆発実験コードのVESUVIU
Sと二次元衝撃解析コードのAUTODYN-2Dコードを使用し、玄海原発3、
4号炉と大飯原発3、4号炉の型式の原子炉についての解析を行っています。
その結果、水蒸気爆発が発生する事故シーケンスが有る事が分かったと報告して
います。
この解析では、水蒸気爆発が起きても、原子炉支持構造物が塑性変形するほどの
事は起こらなかったと報告されています。
この当時の原発のシビアアクシデント対策についての問題に関わっていた日本の
研究者、技術者はシビアアクシデント対策について、真剣に取り組んでいたよう
です。
しかし、この当時の取り組みに比べ、現在は既に20年間に近い年月が過ぎてい
ると思われます。
この当時の関係者は定年を迎え、既にほとんどの関係者は引退をしていると思わ
れます。原発には、風化が進んでいるようで、現在の電力会社や原発製造会社、
原子力規制機関の関係者は、この当時検討されていた事のレベルが維持できない
ようで、この当時からは考えられないような検討が行われているようです。
スポンサーサイト


修の呟き


<<ドゥブラフスカ・シモノヴィチ「女性に対する暴力特別報告者」の報告書の簡単な紹介です。 | ホームへ | *自民議員、実収入平均6千万円超 17年の政治資金集計>>
コメント
コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://osariki.blog.fc2.com/tb.php/17395-3fbcae8e
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)