第2843目★原発とめよう!九電本店前ひろば★より
★ 中西正之 さんから:
岩本晃一氏著「洋上風力発電について」
北九州市響灘地区洋上風力産業拠点の整備が、日本国内ではもっともはやくから
整備されている事を調べた時、この計画は岩本晃一氏の助言が大きな効果を発揮
して、先進的に進められたことが分かりました。
そして、最近日本でも洋上風力発電設備の大規模な設置計画が急速に進み始めた
事を知って、改めて岩本晃一氏著「洋上風力発電について、次世代エネルギーの
切り札」を取り寄せ、調べてみました。
この本の初版の発行は2012年12月20日です。岩本晃一氏は通産省に勤務されて、
日本のエネルギー問題を担当されていたので、豊富な情報の入手ができ、世界的
な視野で洋上風力発電問題がよく見えられたのだと思われます。
最近日本で話題に成り始めた洋上風力発電の問題はその多くの部分は既に、「洋
上風力発電について」で詳しく説明されています。
岩本晃一氏がヨーロッパに視察に行かれた時、ヨーロッパでは既にイギリスや
デンマーク、ドイツ等北海において、洋上風力発電の風車群の建設が進んでいま
した。
北海は遠浅の海が多く、着床式風力発電設備の建設が容易な利点が有ります。
それから、33ページに、図表1-6 欧州の洋上風力発電設備の設備利用率が掲載
されていますが、欧州ではすでに多くの風力発電所が稼働しており、その設備利
用率が示されています。
設備利用率が40%を超えるものが多くあり、34ページには欧州の洋上風力発電
の平均設備利用率は約42%と説明されています。
いま、日本では平均設備利用率が30%有れば、新しいFIT制度の買取価格で、
採算が取れると言われており、平均設備利用率が30%以上を見込める地域に、着
床式風力発電設備の建設計画が進んでいます。
しかし、北海における洋上風力発電の条件は極めて恵まれており、欧州におけ
る洋上風力発電設置が爆発的に進行している事は、岩本晃一氏の説明からもよく
理解できます。
岩本晃一氏は、経済産業省の情報より、日本で洋上風力発電を急速に増加させ
るためのシナリオを概略的に説明されています。
最近の日本における洋上風力発電設備の設置計画はほぼシナリオ通りに進行し
ているようです。
132ページから電力系統の安定化の検討が説明されています。
日本で、洋上風力発電を爆発的に増加させていくためには、電力系統の安定化の
問題は極めて重要です。
その項目の一つに、欧州に比べ、日本の電力系統が極めて脆弱な問題が指摘さ
れています。
日本では、東京、中部、関西が電力の大消費地ですが、洋上風力発電設備の適地
はそれらの場所から遠方にある場合が多くなっています。
今の日本の脆弱な送電線では、洋上風力発電設備から東京、中部、関西への大
量の送電は行えません。
岩本晃一氏は151ページで、「もっと理想をいうのなら、日本列島の周囲をぐ
るっと回る海底電力ケーブルを施設する事が望ましいと考えます。洋上風力発電
所を、どの海域に造ろうとも、その海底電力ケーブルに接続すればよく、消費地
はその海底ケーブルから電力を引き込めばよいのです。」と説明されています。
極めて重要な提言と思われます。
★ 中西正之 さんから:
岩本晃一氏著「洋上風力発電について」
北九州市響灘地区洋上風力産業拠点の整備が、日本国内ではもっともはやくから
整備されている事を調べた時、この計画は岩本晃一氏の助言が大きな効果を発揮
して、先進的に進められたことが分かりました。
そして、最近日本でも洋上風力発電設備の大規模な設置計画が急速に進み始めた
事を知って、改めて岩本晃一氏著「洋上風力発電について、次世代エネルギーの
切り札」を取り寄せ、調べてみました。
この本の初版の発行は2012年12月20日です。岩本晃一氏は通産省に勤務されて、
日本のエネルギー問題を担当されていたので、豊富な情報の入手ができ、世界的
な視野で洋上風力発電問題がよく見えられたのだと思われます。
最近日本で話題に成り始めた洋上風力発電の問題はその多くの部分は既に、「洋
上風力発電について」で詳しく説明されています。
岩本晃一氏がヨーロッパに視察に行かれた時、ヨーロッパでは既にイギリスや
デンマーク、ドイツ等北海において、洋上風力発電の風車群の建設が進んでいま
した。
北海は遠浅の海が多く、着床式風力発電設備の建設が容易な利点が有ります。
それから、33ページに、図表1-6 欧州の洋上風力発電設備の設備利用率が掲載
されていますが、欧州ではすでに多くの風力発電所が稼働しており、その設備利
用率が示されています。
設備利用率が40%を超えるものが多くあり、34ページには欧州の洋上風力発電
の平均設備利用率は約42%と説明されています。
いま、日本では平均設備利用率が30%有れば、新しいFIT制度の買取価格で、
採算が取れると言われており、平均設備利用率が30%以上を見込める地域に、着
床式風力発電設備の建設計画が進んでいます。
しかし、北海における洋上風力発電の条件は極めて恵まれており、欧州におけ
る洋上風力発電設置が爆発的に進行している事は、岩本晃一氏の説明からもよく
理解できます。
岩本晃一氏は、経済産業省の情報より、日本で洋上風力発電を急速に増加させ
るためのシナリオを概略的に説明されています。
最近の日本における洋上風力発電設備の設置計画はほぼシナリオ通りに進行し
ているようです。
132ページから電力系統の安定化の検討が説明されています。
日本で、洋上風力発電を爆発的に増加させていくためには、電力系統の安定化の
問題は極めて重要です。
その項目の一つに、欧州に比べ、日本の電力系統が極めて脆弱な問題が指摘さ
れています。
日本では、東京、中部、関西が電力の大消費地ですが、洋上風力発電設備の適地
はそれらの場所から遠方にある場合が多くなっています。
今の日本の脆弱な送電線では、洋上風力発電設備から東京、中部、関西への大
量の送電は行えません。
岩本晃一氏は151ページで、「もっと理想をいうのなら、日本列島の周囲をぐ
るっと回る海底電力ケーブルを施設する事が望ましいと考えます。洋上風力発電
所を、どの海域に造ろうとも、その海底電力ケーブルに接続すればよく、消費地
はその海底ケーブルから電力を引き込めばよいのです。」と説明されています。
極めて重要な提言と思われます。
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