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特定重大事故対処設備問題1<メルトダウン発生時の大量水蒸気発生による格納容器の爆発問題>

2019.07.31(14:16) 21117

★ 中西正之 さんから:

特定重大事故対処設備問題1
<メルトダウン発生時の大量水蒸気発生による格納容器の爆発問題>

日本の原発にはメルトダウンは絶対に起こらないと考えられていましたが、福島第一原発にメルトダウンが発生しました。しかし、この事故を経験しても、日本ではまだ原発の再稼動を行う事とし、そのために海外で標準とされていたIAEAの深層防護の第4層の重大事故対策を新規に取り入れ、新規制基準が策定されました。

そして、原発を所有する電力会社は、新規制基準に係わる設置変更許可申請書を提出し、原子力規制委員会は適合性審査を行ってきました。初めは、この審査はすべて公開することが原則とされていました。

しかし、重大事故対策の中でも、フイルター付ベントや第二制御室等一部の設備は、その設置に膨大な費用と、建設期間がかかるために、一般の重大事故対処設備とは切り離し、特定重大事故対処設備とされました。そして、特定重大事故対処設備はテロ対策設備と説明され、テロ対策だから秘密にすることにされました。

そのために、一番大きな経費が掛かり、最も強力な対策である特定重大事故対処設備とは何かが一般国民には良くは分からなくなりました。

 しかし、これまで公開されてきた、新規制基準を策定する為に開催された、専門委員会の議事録や配布資料と、新規制基準適合性に係る審査会合の議事録や配布資料を詳しく調べると、ある程度の事は分かります。

「第9回原子力発電所の新規制基準適合性に係る審査会合」の配布資料「資料1-2 玄海原子力発電所3号炉及び4号炉 重大事故等対策の有効性評価 成立性確認 補足説明資料 」を調べると、良く分かります。
http://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/10953979/www.nsr.go.jp/data/000034379.pdf

福島第一原発は、1号炉、2号炉、3号炉の全交流電源が消失し、1号炉、2号炉は直流電源も消失しました。そして、やがてメルトダウンが発生しました。しかし、これらの原発には、圧力制御室という、水蒸気を水に戻す巨大な水のプールとそれらを潜らせて水蒸気を大気中に放出するベントが有りました。

そのために、1号炉、2号炉、3号炉には、原子炉圧力容器にいつまでも水を入れ続ける事ができ、圧力制御室の水の温度が高く成りすぎて、もはや水蒸気を吸収できずに、格納容器の圧力が爆発限界に近づいてきたので、格納容器内の大量の高圧蒸気は、圧力制御室の水を潜らせて、ウエットベントが行われました。1号炉、3号炉は何とかベント弁の開放ができましが、2号炉はベント弁の開放がどうしてもできなくて、格納容器の圧力が高くなりすぎて、格納容器の弱い部分が裂けて、大量の放射性物質を含む高圧蒸気が、大気中に噴出して、大汚染となってしまいました。

 ところが、加圧水型原発は格納容器が沸騰水型原発に比べて、8倍ほど大きいので、格納容器に大量の蒸気を蓄えられるとして、圧力制御室もベントも有りません。

 そのために、全電源喪失が起き、どこかの1次冷却水の大口径配管が裂けたり、逃がし弁が閉まらなくなったりすると、原子炉圧力容器に投入する冷却水は全量蒸気に成り、格納容器が破裂します。従って、この資料に示されているように、原子炉圧力容器には水を入れずに、格納容器に大量の水を貯めて、溶融核燃料からの水蒸気発生圧力を抑えます。

しかし、資料の25-4ページに示されているように、すべてがうまくいっても、格納容器の圧力は破損圧力0.784MPaの半分の0.444Mpaにまで高まります。一つうまくいかなければ、福島第一原発の2号炉のような事が起こります。

 また、以上の目的で格納容器下部に溜まった大量の冷却水の中で、溶融核燃料が水蒸気爆発を起こせば、福島第一原発の2号炉とは比較に成らないほどのプルトニュウム微粉を大量に含む放射性物質の大気中への飛散が起こる危険性が有ります。

(第3025目★原発とめよう!九電本店前ひろば★より)
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