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<女川原発2号炉の1通目のパブリックコメントの提出>

2019.11.30(15:02) 23660

★ 中西正之 さんから:

<女川原発2号炉の1通目のパブリックコメントの提出>
受付番号201911290000941558で、女川原発2号炉の1通目のパブリックコメントを提出しました。

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<女川原発資料のTROI実験の実験温度は偽装されていると思われます>
4-1.2.2.3 原子炉圧力容器外の溶融燃料-冷却材相互作用
3.審査過程における主な論点
(1)水蒸気爆発が実機において発生する可能性、について
審査書(案)では、「申請者は、原子炉圧力容器外のFCI のうち、水蒸気爆発は、実機において発生する可能性は極めて低いとしている。・・・実機において想定される溶融物(二酸化ウランとジルコニウムの混合溶融物)を用いた大規模実験として、COTELS、FARO、KROTOS 及びTROI を挙げ、これらのうち、水蒸気爆発が発生したKROTOS、TROI の一部実験の特徴としては、外乱を与えて液-液直接接触を生じさせていること、又は溶融物の初期の温度を高く設定することで、溶融物表面の蒸気膜が安定化する反面、溶融物表面が冷却材中で固化しにくくさせていることが要因であることを示した。」と説明されています。
東北電力は、平成30年(2018年)7月26日の第606回適合性審査会において、資料2-1-3、「女川原子力発電所2号炉、重大事故対策等の有効性評価について」を提出しています。
この資料において、TROI実験の説明が行われています。
そして、この資料の16、17、18ページにTROI実験の実験条件及び実験結果の表が示されています。
 この資料は、参考文献[8][9][18][19]により作成されたと説明されています。
特にこの資料は、[8]及び[18]を中心に作成されていると推定されます。
[8]J V. Tyrpekl, Material effect in the fuel -coolant interaction : structural characterization and solidification mechanism, 2012.
[18] J. H. Song, Fuel Coolant Interaction Experiments in TROT using a U02/Zr02 mixture, Nucl. Eng. Des., 222, 1-15, 2003.
[8]の文献は、ストラスブウル大学の学生による学位(博士)論文であります。
[18]は、TROI実験グループの著者等が「Nuclear Engineering and Design」の専門雑誌に発表した論文です。
9ページにFig. 8. Melt temperature for TROI-14 by CHINO and IRCON pyrometer.の資料が表示されており、説明文の中に、CHINOの温度計の外挿値とIRCON温度計の実測値の800Kを超える大きな測定温度誤差が説明されています。
融点の高い、ジルコニア(ZrO2)の予備溶融試験時に、CHINOの温度計の測定温度以上の高温度に成り測定不能に成ったので、温度計の黒度の設定を1.2と設定し、表示されている補正式を使用して外挿を行ったが、それが異常に高い温度を示す原因に成ったようです。
 それから、5ページのTable1 Initial conditions and results of corium experimentsで、溶融温度が表示されています。
TROI実験の2002年論文では、溶融温度はCHINOの温度計が測定範囲を超えた為に行った外挿値だったので、実験溶融温度は3373K以上と表示されていました。
 しかし、TROI実験2003年mixture論文[18]では、外挿値のピーク温度を不用意にTROI-10、TROI-12の実験溶融温度3800K、TROI-11の実験溶融温度3800K以上と表示しています。ところが、この表示が後から誤りで有ったことは、CHINOの温度計の外挿値とIRCON温度計の実測値の比較からすぐに分かります。電力会社のやり方は、あまり知られていないTROI実験の論文の中から、都合の良い表やグラフなどを引用しています。しかし、TROI実験の一連の論文を読めば、明らかな間違いで有る事が分かるのに、論文の本文の説明を無視し、大きな偽装を行っている事が、TROI実験2003年mixture論文を調べてみて、より明らかに成ります。
 女川原発資料のTROI実験の実験温度は、ストラスブウル大学の学生による学位(博士)論文を利用し、またTROI実験の補正温度を使用せず、測定温度を使用し、実験温度が実炉のデブリの溶解温度よりも異常に高温度だったとの偽装が行われていると思われます。
 しかし、審査書はTROI実験グループの著者等が専門誌に発表した一連のTROI実験の報告書の内容を検討せず、偽装された資料をそのまま使用し、審査を了承したことは問題と思われます。
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(第3147目★原発とめよう!九電本店前ひろば★より)
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