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「脱原発サウンドデモ裁判」で原告が勝訴

2015.02.21(20:40) 2367

<JCJふらっしゅ 2015/02/21 2443号より>


         ◇ 「脱原発サウンドデモ裁判」で原告が勝訴 ◇

                           白垣詔男

 福岡市で2011年5月8日に行われた「脱原発サウンドデモ」について、所轄の
福岡県警中央署が道路使用許可申請した原告に、許可条件として「トラックの幌をか
ぶせたままにしておく」などと規制した一連の警察行為に対する違法性に対して国家
賠償を求めた訴訟で1月14日、福岡地裁(山之内紀行裁判長)は原告側(福岡地区
合同労組ほか26人)勝訴の判決を言い渡した。

 この裁判で原告側は弁護士をつけず原告みずからが弁護人となった「本人訴訟(手
作り訴訟)」を展開した。口頭弁論には毎回、支援傍聴者も多く、福岡地裁最大の法
廷(傍聴者100人以上入廷可能)で開かれ関心の高さを見せたがマスコミは、この
判決を報道しなかった。

 デモ申請をした原告側に対し警察はほかにも、「交通渋滞を招くので天神(福岡市
中心部)2周デモは1周にしてくれ」「デモにトラック2台は認められない」「トラ
ックの荷台に人が乗って情宣することを許可しない」などと規制するとともにデモ当
日、出発直前になって現場にいた警備の警官が「DJ(音響機器を操作する人)が荷
台に乗って情宣することを許可していない」としてDJをトラックから降ろし、トラ
ックの横で歩かなければならなくなった、など警察の過剰規制も争点になった。

 しかも、警察の道路使用許可申請の窓口担当者の求めに応じて原告が提出したサウ
ンドデモトラック荷台乗車図を、担当警察官が一方的に破棄したことも明らかになっ
た。

 このため原告側は2011年9月1日に警察側を提訴した。判決では1)原告側主
張は、警察側の「トラックの幌をかぶせたままにしておく」などの誤教示や文書破棄
が原告組合の期待権を侵害した。どんな態様でデモ行進するかは、社会通念上、相当
性を欠くものでない限り表現の自由の範疇に属するとして、法的な保護に値するとい
うべきであるから、デモ行進の実施自体が妨げられなくても期待権の侵害により原告
組合には無形の損害が生じている 2)原告組合に生じた損害1万円を認めるが他の
原告請求は却下(請求では原告全員に各1万円だった) 3)原告組合の訴えのうち
「デモ条件」などの取り消しを求める部分は訴えの利益を欠いて不適法(既にデモが
行われている)なので、却下 4)個人原告らの請求は理由がないから却下(以上要
旨)─というものだった。

 判決は当然の内容だが、権力の規制が強まっている現在の日本で、「デモ行進は表
現の自由の範疇に属するものとして法的保護に値する」と「当たり前のこと」を言い
切った山之内裁判長の姿勢に心安らぐのは何とも不思議だ。

 被告の警察側は控訴期限日の1月28日、福岡高裁に控訴した。

                             (JCJ代表委員)

            *JCJ月刊機関紙「ジャーナリスト」2015年2月25日号
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