

【東住吉冤罪事件】
1995年7月22日、大阪市東住吉区の青木恵子さん宅が全焼し、入浴中だった青木さんの長女(小学6年生)が逃げ遅れて亡くなりました。火災原因が特定できなかったこと、長女に生命保険(学資給付金付)が掛けられていたことから、青木さんと内縁の夫、朴龍晧さんが保険金目的の放火殺人事件の犯人として逮捕、起訴されました。二人が犯人であるとした直接証拠は「朴自白」以外ありません。二人は公判開始以来、一貫して無実を訴えています。
2006年、最高裁で無期懲役が確定し、青木さんは和歌山刑務所、朴さんは大分刑務所に収監されました。2009年、大阪地裁に裁判のやり直しを求め、2012年3月7日、「再審開始」「刑の執行停止」が決定しました。しかし、検察が異議を申し立てたため「刑の執行停止」は取り消され、3年もの間、大阪高裁第4刑事部で即時抗告審が続いていましたが、4月30日に結審しました。
火災原因は神奈川工科大学自動車システム開発工学科、石濱正男教授の証言で、ガソリン漏れによる自然発火の可能性があることが明らかになっています。
スポンサーサイト