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【力久修の呟き日記(2022.03.31)】

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【力久修の呟き日記(2022.03.31)】

 「有明海ショック」がいまだに続いています。福岡高裁は昨春、「話し合いによる解決のほかに方法はない」と述べ、開門の是非に触れずに和解協議の場の設置を提案しました。国は和解協議を拒否し続けていることから、判決は当然、話し合うきっかけをつくる内容だと思いました。しかし、判決はますます話し合いを遠のける内容でした。

 30日付朝日新聞社説は「開門を命じた判決を当時の民主党政権は受け入れたが、実効への確たる道筋をつけないまま下野。漁業者に対抗する形で営農者が開門差し止めの裁判を起こすと、国は漁業被害を積極的に立証しようとせず、当然の結果として『非開門』の判決が出た。すると国は『相反する義務の板挟みになった』として、対応を先送りしてきた。その果てが『事情の変化』を理由にした10年確定判決の無効化である。意に沿わぬ判決には従わず、既成事実を重ねれば、いずれほごにできる。国がとった手法は、社会に深刻なモラルハザードを招きかねない」と指摘しています。同時に社説は「今回の判決理由で高裁は改めて『有明海の再生』を訴え、国を含む関係者が諸問題の全体的・統一的解決に向けて尽力するよう期待した。ここまでこじれた事態を、司法手続きでは解きほぐすことはできないという率直な表明といえる」とも述べています。最高裁は話し合いの場をつくるための対応を強く望みたいと思います。

 さて今日は、つれあいと「よみがえれ!有明」を支援する佐賀の会の資料発送作業に参加しました。資料は先の福岡高裁の判決要旨と、416日に福岡市で行われる「第37回日本環境会議九州大会」のシンポジウム「“宝の海”を再び」へのネット試聴会参加呼び掛け、611日に諫早市民センターで開催される「干潟を守る日2022 in 諌早」の案内、などです。会員のみなさんには近く郵送でお届けします。また会員以外の方でもシンポジウムを視聴したいという方は大歓迎です。ぜひご参加ください。

 佐賀会場は佐賀県教育会館(佐賀市高木瀬町東高木227-1)で、午後110分までにお集まりください。開催時間は第1部が1330分から1510分まで、第2部が1530分から17時までです。今後の運動の参考にしていただきたいと思います。

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平和な有明海

Author:平和な有明海
修の呟きにようこそ!
佐賀市在住です。平和や障がい者、有明海問題に強い関心を持っています。1950年生まれ。戦争法廃止、原発廃止、有明海再生、障害者と共生できる社会づくりを目指します。

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