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大飯原発「基準地震動評価」が批判されるワケ

2016.08.21(09:34) 3830

転送します。杉野

【重要】大飯原発「基準地震動評価」が批判されるワケ

「熊本地震」と同規模の地震が川内原発直下or周辺で起きていたら、川内原発は崩壊していた可能性があります。熊本地震を受けて、いったん原発を止め、基準地震動の再評価は絶対必要です。原発は、万が一にも事故を起こしてはいけない超危険施設なのですから。

以下、たんぽぽ舎【TMM:No2859】より転送--------------------

伊方原発再稼働に関連して
| 規制委員会による「基準地震動算定」に大きな欠陥
| 地震をめぐってどんな議論がされたか
| 「東洋経済誌」が実にわかりやすく簡潔に報道
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)

◎ 東洋経済オンラインに掲載された「大飯原発「基準地震動評価」が批
判されるワケ・島崎氏の指摘を規制委は否定したが…」は、いつも原発問
題に的確な記事を書いている岡田広行記者の、8月17日付け最新の記事だ。
http://toyokeizai.net/articles/-/131955

◎ 「関西電力・大飯原子力発電所の基準地震動(想定される最大の揺
れ)は過小評価されている。(きちんと計算すると、大地震の際には実際
の揺れが)現在の基準地震動を超えてしまうことは確かだ」
島崎邦彦元原子力規制委員会委員長代理の批判は、たちまち大きな影響
となって広がった。これには規制委員会も無視し得なくなって「面談」
「試算」といった異例の対応を取らざるを得なくなる。しかし試算結果は
きわめて不十分なまま、いったんお蔵入りに。

●基準地震動算定に大きな欠陥

島崎氏が提案した政府の地震調査研究推進本部・地震調査委員会の資料
に記載されている別の計算式(*竹村式のこと)を使った評価については、
「今まで使ったことがない」(櫻田道夫・原子力規制庁原子力規制部長)
ことを理由に、実施しない考えを示した。
しかしこの計算式は従来の計算方法が大幅な過小評価になっていること
を指摘する極めて重要なものだ。
*武村式とは 武村雅之名古屋大学教授による地震動から断層運動のエ
ネルギー(Mo)を求める経験式。(日本列島における地殻内地震のスケ
ーリング則-地断層の影響および地震被害との関連-、地震2 Vol.51
(1998-1999)No.2P211-228)

規制委員会と島崎邦彦元原子力規制委員会委員長代理とのやりとりはつ
とに有名になった。特に田中委員長は影響の払拭に躍起になり、まさしく
事業者を代弁する発言を繰り返した。しかし記事は地震動の専門家から重
要な発言を引き出している。
「現在の原発の安全審査のやり方には課題がある。地震動の審査に際し
ては、自然現象(地震)や人間側の認識が内包する不確かさもきちんと考
慮して安全性を確保する必要がある。熊本地震での新しい知見も取り入れ、
より安全性を高める形で議論を進めるべきだ」(藤原広行・防災科学技術
研究所・社会防災システム研究部門長)
熊本地震が島崎氏の指摘のきっかけになったのだが、「電力会社の手法
では過小評価になる」との発言は纐纈(こうけつ)一起・東大地震研究所教
授だ。「原発の耐震評価で用いられている地震動の予測手法を熊本地震に
適用すると、地震動は過小評価になることがわかった」と東洋経済誌の取
材に答えたという。
「大地震が起こる前にいくら詳細な活断層調査を実施していたとしても、
震源断層の長さや幅を正確に推定することは困難なので、より正確に計算
できる別の予測手法を用いるべきだ」と纐纈氏は述べた。

● 不確かさの読み方

藤原広行氏は「入倉・三宅式そのものは、これまでに起きた数多くの活
断層型の地震のデータに対して、一本の線を引いた回帰式にほかならない。
その背後には、平均値に対して大きなばらつき(不確かさ)が存在してい
る。その不確かさが原発の審査の際にきちんと考慮されているかどうかが
重要だ」。
私たちが規制委員会との交渉で問題としたのはまさしくこの点であり、
地震の研究者の多くは同意見だ。それを明確に示した記事に拍手を送り
たい。
最後に長沢啓行・大阪府立大名誉教授が登場し、どうして計算式を変え、
新しい知見で原発の耐震性を再検証しないのかを明らかにしている。
「政府の地震調査研究推進本部が使っているもう一つの予測手法(レシ
ピ)で再計算したほうがより正確である一方、計算された地震動は関電が
設定した現在の基準地震動の1.5~1.6倍程度になる。
しかし、そうなると、大飯原発3・4号機では2012年3月のストレステ
スト(耐震余裕度テスト)で算出された炉心溶融につながる『クリフエッ
ジ』(限界点)を超えてしまうので、原発は再稼働できなくなる。ほかの
原発も再稼働が困難になる可能性が高い。だから、(今まで原発の審査で
実績がないなどとの理由で)推進本部が用いている手法による再計算を拒
んだのではないか」

● 記事の最後の文章に一つの光が見える

「とはいえ、事態は前に動き始めている。原子力規制委によって島崎氏
が持ち掛けた論争はいったん幕引きとなったが、原子力規制庁の事務レベ
ルでは、「熊本地震の知見を踏まえると審査のやり方の再検討は不可避」
との見方が広がり始めている。」
「いみじくも島崎氏は、「科学的事実をいかに反映させるかは、審査に
たずさわる人たちの判断や見識による」と語っている。地震動評価のあり
方をめぐる議論は、遠くない時期に再開される可能性が高い。」

このとおりになるのなら、結論は一つ、原発に十分な耐震性はないとの
結論になるはず。その前に伊方3号機や川内原発が地震で崩壊しないこと
を願うしかないのだとしたらあまりに私たちには能が無い。
せっかく鹿児島県知事が代わり、三反園訓氏が川内原発の停止に向けて
動きだそうとしている。
伊方原発も川内原発も止めるためにもうひとがんばりしよう。
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青木幸雄(宮崎の自然と未来を守る会)

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