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<「次世代軽水炉開発の構想と展開」について>

杉野です。転送します。

 

 

 「次世代軽水炉開発の構想と展開」について

 

 

<「次世代軽水炉開発の構想と展開」について>

 

日本原子力学会誌, Vol. 51, No. 42009)に「次世代軽水炉開発の構想と展開」

(世界標準を獲得し得る次期軽水炉開発の経緯と現状)が掲載されています。

 

著者は、(財)エネルギー総合工学研究所 都筑和泰,笠井 滋, 日立 GE ニューク

リアエナジー㈱ 守屋公三明, 三菱重工業㈱ 鈴木成光,㈱東芝 新井健司です。

 

_pdf (jst.go.jp)

<https://www.jstage.jst.go.jp/article/jaesjb/51/4/51_229/_pdf>

 

2006年の総合エネルギー調査会電気事業分科会原子力部会報告(原子力立国計画)

などにおい て,2030年以降に発生すると予想される代替需要に備えるため,「次世

代軽水炉を開発すべきで ある」ということが指摘されてきた。これを踏まえ,2006

2007年度にはフィージビリティスタ ディ(FS)を実施し,2008年4月には,

(財)エネルギー総合工学研究所を中核機関として実際の 開発に着手した。』と概

略が説明されています。

 

 2011年の福島第一原発のメルトダウン事故の発生後、日本政府は日本国内には原発

のリプレスや新設は行わないとの基本政策を維持してきました。しかし、2022年

の参議院議員選挙終了後、急に日本国内には原発のリプレスや新設を行うとの180

度転換した新方針を明確にしてきました。

 

 その新方針の中核は次世代軽水炉です。

 

しかし、次世代軽水炉の建設計画の検討はすでに2009年には、明確になっていた

ことが分かりました。

 

 その中心となったのは、(財)エネルギー総合工学研究所のようですが、日本の原

発製造元請け三会社の日立製作所、三菱重工業、東芝も積極的に取り組んでいること

が分かりました。

 

 2009年までには、海外ではヨーロッパのEPRやアメリカのAP-1000、

ロシアのVVER-1000等の詳細設計が終了しており、建設計画も進んでいたと

思われます。

 

 そして、これらの次世代軽水炉はメルトダウン対策を中心とした安全対策が行われ

ていました。

 

 ところが日本の「次世代軽水炉開発の構想」はパッシブ構造等一定の安全対策の採

用などもありますが、重点は経済対策です。

 

 6件の技術開発目標の先頭に「①世界初の濃縮度5%超燃料を用いた原子炉系の開

発 による使用済燃料の大幅削減と世界最高の稼働率実現」があります。

 

 世界の軽水炉は、冷却性能の良い加圧水型原発でも、核燃料のウラン濃縮度は従来

PWR燃料は、ウラン濃縮度約4.1%から4.8%、冷却性能の悪い沸騰水型原発ではウ

ラン濃縮度約3.4%から3.8%程度と言われているようです。

 

 ところが、日本の「次世代軽水炉開発の構想」は、この核燃料の濃縮度を大きく

し、発電コストを安価にする計画でした。

 

 一方、コアキャッチャーのような基本的なメルトダウン対策などは無視していたよ

うです。

 

 日本の原発政策は、海外に比べ特に安全性は犠牲にし、経済性を優先してきたこと

がよく分かります。

 

 

 

中西正之

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平和な有明海

Author:平和な有明海
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佐賀市在住です。平和や障がい者、有明海問題に強い関心を持っています。1950年生まれ。戦争法廃止、原発廃止、有明海再生、障害者と共生できる社会づくりを目指します。

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