2022年度末の佐賀県庁横、くすの栄橋での脱原発をアピールする金曜行動には3人が参加しました。
2022年度末の佐賀県庁横、くすの栄橋での脱原発をアピールする金曜行動には3人が参加しました。県庁から職場替えか退職した人が花束を抱えて私たちの前を通り過ぎます。送別会のためでしょうか、食料やお酒を抱えている人も往来しています。県庁前の桜は満開でした。さて、今日の私のアピール原稿はよみがえれ!有明訴訟控訴審判決などで忙しかったため手を抜きました。通販生活に掲載された作家、平野啓一郎さんの脱原発の声をそのまま紹介しました。平野啓一郎さんの脱原発の声は下記の通りです。
今日は通販生活に掲載された「私は原発再稼働・新増設に反対します。脱原発への12人の声」から作家の平野啓一郎さんの声を紹介します。
原発回帰は既得権益を守るため。原発は古い産業であり、時代の大きな流れにも反しています。岸田政権が原発回帰を決めたことに、強く反対しています。
あれだけの大事故を起こして、いまだに事故の処理がいつ終わるか、めどもつかず、技術的に可能かどうかの見通しも立っていない。原発があれだけ自然災害に弱く、危険なものであると分かり、これだけ多くの被害者を出し、今も住めない場所があるにもかかわらず再稼働するということに対して、非常に強い不信感を持っています。
通販生活に掲載された脱原発への12人の声から作家、平野啓一郎さんの声を紹介しています。
原発しか発電の方法がなければ、やむを得ないことかもしれないですが、世界は完全に再生可能エネルギーへのシフトが進んでいる。安全規準を満たそうと思えば、原発に経済的合理性がないことははっきりしていて、原発は決して安い電力ではなくなっている。
温暖化防止に取り組まなければならない以上、再生化のエネルギーの普及を急ぐことが重要であって、原発回帰はあってはなりません。
原発回帰が進むのは、既得権益以外の何ものでもありません。産業は、参入障壁が低ければ低いほど競争が起き、価格は低下し、技術革新も進んでいく。原発は参入障壁が高過ぎて既得権益が保護される一方、より多くの知恵を結集した技術革新が起こりにくい。時代の大きな流れにも反しています。
通販生活に掲載された脱原発への12人の声から作家、平野啓一郎さんの声を紹介しています。
再生可能エネルギーでは、地域ごとに電力を融通することによって安定を図ることが一般化しています。(太陽光や風力の発電では)ある地方が晴れでもある地方で曇りとか、風が吹く地方と風が止まっている地方とか、そういうなかで融通し合う。日本でも再エネで安定的な電力を得られるにもかかわらず、「原発はベースロード電源」という20世紀的な考えに固執して「再エネは不安定」という時代遅れの認識を振りまかれている。
日本の停滞の象徴を見るようで、やりきれないものを感じます。
自民党という政権がそういった古い産業の仕組みと分かちがたく一体型をしているので、停滞を抜き出るには端的に言うと政権交代しかない。昨今、「安全保障環境が厳しさを増し」と機械的に繰り返されていますが、いつとどう比較してのことなのか根拠がない。
逆に日本経済は数学上、明らかに厳しさを増している。そのなかで、多くの企業は生き残りをかけてますます政権との癒着を進め、一種のネポティズム(縁故主義)としか言いようがない状況が生まれている。
オリンピックで露呈したような腐敗はその典型です。財界と政治の不健全な関係を断ち切ることなしに、イノベーション、さらには新しい時代の発展もないと思います。