東京電力福島第一原子力発電所における事故の分析に係る検討会5
★ 中西正之 さんから:
東京電力福島第一原子力発電所における事故の分析に係る検討会5
<第37回東京電力福島第一原子力発電所における事故の分析に係る検討会に付いて>
2023年4月24日に第37回東京電力福島第一原子力発電所における事故の分析に係る検討会が開催されています。
[a:https://www.nra.go.jp/disclosure/committee/yuushikisya/jiko_bunseki01/140000085.html]第37回東京電力福島第一原子力発電所における事故の分析に係る検討会|原子力規制委員会
(nra.go.jp)
この審議会の議事録はまだ公開されていませんが、動画が公開されています。
この審議会の1番目に
(1)1号機 原子炉格納容器内部調査の状況について
の審議が行われています。
「資料1 1号機 原子炉格納容器内部調査の状況について」
[a:https://www.nra.go.jp/data/000427820.pdf]000427820.pdf
(nra.go.jp)
この資料は
「第107回 特定原子力施設監視・評価検討会資料 一部追加/削除」と説明されています。
ただ、「資料1 1号機 原子炉格納容器内部調査の状況について」においては、「第107回 特定原子力施設監視・評価検討会資料」の中の重要な資料「7-1.ペデスタル耐震評価の進め方について」の項目が削除されています。
最初に東京電力から資料1の説明が行われています。
第29回検討会から第36回検討会までは、格納容器内のペデスタル外部と開口部についての、詳細な調査報告とその検討結果が報告されています。
第37回では、初めて格納容器内のペデスタル内部の調査報告とその検討結果が報告されています。
1号機はペデスタル内部では、作業床やCDR(制御棒)の取り換え装置などは完全に消失しています。
そして、CDRハウジングも圧力容器外部については、かなりな本数が欠落しており、その一部と思われるものがペデスタル内壁近くに落下して、その形をとどめています。
一部には、圧力容器下部に孔が開いていると思われる部分が観察されています。
ペデスタル内部には堆積物が全面にわたって、高さ80cmから1m程度堆積していました。
また、ペデスタル内部では、鉄筋の露出は全周にわたっていました。
そして、ペデスタル外部の堆積物表面位置よりもペデスタル内部の堆積物表面位置の方が少し低いことも報告されています。
また、ペデスタル外部に多数存在した溶融物の棚は、ペデスタル内部でも多数存在しています。
ただ、東京電力からは棚のできたメカニズムについては、説明がありません。
この結果、1号機は一番早い時期にメルトダウンが発生しており、残存崩壊熱が非常に大きかったので、比較的に高温度の核燃料デブリがCDRハウジングの消失した大きな孔から大量にペデスタル内部に落下し、下部のコンクリートと反応し大量の溶融物と大量のガスの発生により、棚の位置まで堆積物が上昇したが、その後堆積物が収縮し、内部の空洞の発生と、最上面の沈下が発生したと推定されたようです。
(第4425日目☆原発止めよう!九電本店前ひろば★より)