

【修の呟き日記(2016.12.31)】
2016年最後の日。珍しくゆったりと過ごしている。世界的には既存の政治を否定し、EU離脱や移民排斥が欧州で広がり、トルコやフィリピンなど強権的指導者がリードする国が増した。トランプ大統領誕生後のアメリカの行方も心配だ。日本の強権体制も着々と進んでいる。安倍晋三首相は来年通常国会で共謀罪の成立を目指すという。戦後70年、人々の努力で築いてきた平和国家の姿ががらりと来年変わってしまうかもしれない。そんな不安を抱えながら新年を迎えなければならない▼来年、早々に諫早湾干拓事業潮受け堤防開門を巡る長崎地裁の和解協議が大詰めを迎える。漁民原告を抜きにした当事者ではない漁業者団体の動きが注目されている。国の脅迫めいた脅しに漁業者団体は佐賀を除き、国の基金案容認に傾いている。以前の流れを回復するのは難しくても開門以外有明海再生はありえないことは明らかだ。漁民原告とともに来年も開門を強く求めていきたい▼玄海原発3、4号機の再稼働問題も大きな課題だ。県内各界の代表から意見を聴く県の委員会の初会合が開かれ、専門家から技術的なアドバイスを受ける原子力安全専門部会も開かれた。来年2月18日には佐賀市内で「2・18玄海原発再稼働を許さない九州総決起集会」が開催される。昨日夕方、今年最後の脱原発をアピールする金曜行動に参加。行き交う人から逆に挨拶をされることが多くなった。世論調査でも再稼働反対が多数だ。正義は私たちにある。来年は再稼働の息の根を止めたい▼オスプレイの佐賀空港配備問題も気が抜けない。沖縄での墜落事故や一度取り下げた米軍の訓練移転に安倍首相が言及する国会答弁もあり議論は進んでいない。新機種のオスプレイには武器を装備するなど新たな問題もあり、沖縄の新基地問題と結びつけて反対運動を強めたい▼最後にこれだけは伝えたい。相模原市の障害者施設「津久井やまゆり学園」での多数殺傷事件の衝撃は未だに消えない。その殺人者を支持する声がSNSで飛び交ったことに困惑した。いつからこんな国になってしまったのか。日本の右傾化と関わっているのだろう。その後の検証、対応も精神科医療や措置入院問題に偏り、再発防止策も不十分で、極端な思想への総合的な検討が必要だ。命に上も下もない。すべて平等だ。ましてや人の命を奪い取る権利は誰にもない。テロはもってのほかだ。障害者も含めすべての人が安心して暮らせる社会をつくろう▼みなさん!よい年をお迎え下さい。来年もよろしく!
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