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<第1回佐賀県原子力安全部会議事録について>

【報告】第2111目★原発とめよう!九電本店前ひろば★より
★ 中西正之 さんから:
青柳行信 様
<第1回佐賀県原子力安全部会議事録について>

佐賀県のホームページの原子力安全対策課の掲示版に、1月25日付けで、第1
回佐賀県原子力安全部会議事録と用語・略語リストが掲示されました。
http://www.pref.saga.lg.jp/kiji00352941/3_52941_34072_up_r05oivoo.pdf
議事録の1ページから5ページに、佐賀県原子力安全部会議の進め方と役割が説
明されています。この委員会は、
『原子力安全専門部会の進め方について
1.専門部会の役割
○ 県が、玄海3、4号機の新規制基準適合性確認のための原子炉設置変更許可の
審査結果を確認するために、原子力規制庁に技術的な確認をするに当たって、指
導、助言を行う。
○ 事業者による申請内容の説明や、原子力規制庁による審査結果の説明に対し、
確認したい点や疑問を感じる点について、直接意見を述べる。
○ 専門部会で出された助言や意見の
内容は、報告書として「玄海原子力発電所の再稼働に関して広く意見を聴く委員
会」の会長へ報告する。』と説明されており、玄海原子力発電所の再稼働に関し
て広く意見を聴くことはしないで、佐賀県の原子力安全対策課がまとめたものを
審議するようです。
議事録の6ページから31ページの<休息>までは、資料1-3-1「玄海原子力発
電所3,4号機に係る新規制基準への適合性確認(原子炉設置変更許可申請)に
ついて」の九州電力の説明と、各専門委員の質問と、それに対する九州電力の考
え方の説明で、基本的な概念説明が行われています。

各専門委員の質問は、九州電力の説明で疑問に思ったところの内容確認が主に
行われており、設置変更許可の正否とはあまり関係の無い内容と思われます。
31ページの<休息>の後から、53ページまでは、資料1-3-2「玄海原子力発
電所3号炉及び4号炉重大事故等対策の有効性評価」と参考資料「玄海原子力発
電所3号炉及び4号炉重大事故等対策の有効性評価に係る補足説明資料<抜
粋>」についての九州電力の説明と、各専門委員の質問と、それに対する九州電
力の考え方の説明で、設置変更許可の可否には非常に重要な項目です。

 九州電力に都合の良い説明ですが、テーマーは非常に重要なもので、都合の悪
いものは目隠しにして、説明を行っています。

 議事録の41ページの7行目の0.244MPaは0.444MPaの間違い
で、9行目の140℃は144℃の間違いと思われます。論議に重要な数値です
が、口頭の発言は、議事録の作成に難しい点もできるのかと思われます。ただ、
この部分の論議は、IAEAの深層防護第4層の中核の部分の議論ですから、こ
のようなミスが起きることは、まだこの専門委員会と佐賀県庁の原子力安全対策
課にIAEAの深層防護第4層の知識が希薄な事の表れのように思われます。

 31ページから43ページの9行までは、「過酷事故が発生した場合の、格納
容器温度上昇問題と格納容器圧力上昇問題と、MCCI(溶融炉心-コンクリー
ト反応)発生問題についての九州電力の説明です。43ページの10行から45
ページ中段までは主に「過酷事故が発生した場合の格納容器から放出されるセシ
ウム137の放出量が福島事故の場合の2,000分の1程度になるという」非常
に楽観的な九州電力の説明です。

 45ページの中段から53ページは各専門委員の質問と、それに対する九州電
力の考え方の説明です。
 この審議についても、各専門委員の質問は、九州電力の説明で疑問に思ったと
ころの内容確認が主に行われており、設置変更許可の正否とはあまり関係の無い
内容と思われます。
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平和な有明海

Author:平和な有明海
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佐賀市在住です。平和や障がい者、有明海問題に強い関心を持っています。1950年生まれ。戦争法廃止、原発廃止、有明海再生、障害者と共生できる社会づくりを目指します。

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