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◇ 瀬戸際外交から対話に転じた北朝鮮 ◇

2013.05.30(20:19) 813


        ◇ 瀬戸際外交から対話に転じた北朝鮮 ◇

                          伊藤力司

 3月から4月にかけて、「ワシントンを火の海にする」など、北朝鮮の好戦的プロ
パガンダは凄まじかった。しかも米偵察衛星は、グアム島まで届く中距離弾道ミサイ
ル「ムスダン」が発射態勢に置かれたことを暴露した。昨年12月のミサイル実験、
本年2月の核実験と、世界を脅かしてきた金正恩(キム・ジョンウン)政権は、好戦
ポーズをフル稼働した。

 しかし、これは北朝鮮流の「瀬戸際外交作戦」であって、数々の好戦的言辞が「こ
けおどし」だったことが今やはっきりした。米韓偵察筋によると、問題の「ムスダ
ン」も発射態勢を解除されたという。彼らは米日韓が展開した警戒態勢を嘲笑してい
るだろう。

 そこへ飛び込んできたのが5月14日、飯島勲・安倍内閣官房参与の突然の訪朝ニ
ュースである。飯島氏は小泉純一郎元首相の政務秘書として活躍し、02年と04年
の小泉訪朝にも同行した人物だ。最初の小泉訪朝では蓮池夫妻ら5人の拉致被害者を
同行帰国させ、2回目の小泉訪朝では5人の息子、娘たちを連れ帰った。飯島氏はそ
の経緯を知る立場にある。

 北朝鮮が「瀬戸際作戦」で米中日韓露など関係各国に危機感を掻き立てた後、一転
して対話ムードを見せたことは多分計算づくのことだろう。飯島氏側に、拉致問題で
一定の魅力的なアプローチを示したに違いあるまい。

 さて15日の北朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は「過去の清算の問題は、新たな出
発をしようという意思があるかどうかを見分ける試金石だ」とする論評で「わが人民
の受けた被害は古今東西例のないほど最大最悪だったとして(日本は)国家的犯罪を
謝罪し、補償しなければならない」と強調した。これまで北朝鮮をかばってきた中国
が経済制裁に踏み切った今、日本から植民地支配の清算を「喉から手が出るほど」欲
しいと告白した訳だ。

 安倍首相は「拉致問題は自分の内閣で解決する」「核、ミサイル、拉致の三つを解
決するために『圧力と対話』で臨む」と述べてきた。
 飯島氏訪朝で『対話』が進むのかどうか。飯島氏は北朝鮮のナンバー2金永南氏ら
と会談して、全拉致被害者の帰国など全面解決を要求。北朝鮮側はこれを金正恩第1
書記に報告して対応すると回答したという。

          *JCJ月刊機関紙「ジャーナリスト」2013年5月25日号5面)

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