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「日本国憲法を改悪する人に、私の一票は預けません」

2013.07.12(20:14) 889


      「日本国憲法を改悪する人に、私の一票は預けません」

  「今度の参院選は、憲法9条と96条を変えない人に、私の一票を入れる」
   
         意見広告──掲載実現反響の大きさに手ごたえ

                        関千枝子(ジャーナリスト)

◆ 九条の会ヒロシマの広告に呼応

 参議院選挙公示直前の6月29日、朝日新聞朝刊(全国版)に「日本国憲法を改悪
する人に私の一票は預けません」という1ページ大の意見広告が掲載された。
 同じ日、中国新聞朝刊と、東京新聞夕刊に「今度の参院選は、憲法9条と96条を
変えない人に、私の一票を入れる」という意見広告が掲載された。

 憲法についての意見広告は今までにもあるが、これほどはっきり投票態度への意思
を示した広告はかつてないことだと思う。私(関千枝子)は、朝日の広告の主催団体
の「代表」である。この意見広告が成就したこと、その反響の大きさに、戦後レジー
ムからの脱却を言う安倍氏にささやかでも異議申し立てができたと思っている。

 「今度の参院選は…」の広告は「第九条の会ヒロシマ」が行ったものである。同会
は毎年8月6日に憲法と核廃絶の意見広告を行っている。同会は今春、「今年は8・
6だけでなく参院選の直前に広告を出したい」と計画を発表した。私も今回の参院選
の大切さを思うにつけても何とか抵抗を、と思っていた。

 参院選の公示直前に、改憲派に票を入れない意見広告を出すとは凄い! もちろん
私はすぐにヒロシマに「賛同」の返事を出したが、この意見広告を全国規模でできな
いものか、と考えた。私は、私の関係している団体で提案してみたが、賛成してくれ
る人はいなかった。意見広告は金がかかる(朝日新聞全国版に広告を出すと1000
万円かかる、というのが常識だ)、手間がかかり大変、そして今どき新聞を見る人な
どいない……etc.。

◆ 憲法記念日より選挙直前に

 5月3日に全国規模の憲法の意見広告が幾つか載った。だが私は、憲法記念日より
参院選直前に出すべきだという考えを捨てきれなかった。今回の参院選が重大なもの
であることを痛感し、何ができるか考えると意見広告しかいい手段は浮かばなかった
のだ。

 私は初め、女性たちの素直な気持ちを出すコピーを考えていたが、これを戦争を知
る世代からのメッセージにすれば、と考え始めた。わが世代は戦争でひどい目に会
い、「日本国国憲法」を感動をもって迎えた世代である。その思いを素直に訴えれ
ば、若い世代にもわかってもらえるのではないか。

 しかし、意見広告には「難関」があった。金のことを別としても人手がいる。コン
ピュータ実務ができる人がいる(私の技術ではおいつかない)、作業台を持つ事務所
がいる……。しょせんこれは見果てぬ夢かと思った時、たまたま9条連事務局の木瀬
さんに話したところ、「それは素晴らしい考えですね。是非手伝いましょう」と言っ
てくださったのだ。

 だが、時はすでに5月。実質的に運動期間は1か月しかない。それに主催者は「無
名」の物書きの端くれの私一人である。ともかく、賛同人を作り、この賛同人の名を
並べて、「信用」を作り、意見広告参加をお願いするしかない。友人、知人、昔の、
そして今の運動仲間に声をかけた。50数年の新聞記者の先輩Mさん(JCJ創立時
の人である)は、ネットであっという間に大学の名誉教授クラスを10人ほど、賛同
人にしてくださった。やる形が整った。

◆ 賛同者が賛同者を増やして

 この意見広告運動は賛同者が賛同者を増やしてほしい、それ自体が運動になればと
思っていた。地域で、グループで一人、一人と参加者を増やしていただいた。賛同者
がまた賛同者を増やしていただき、第一次賛同者ははじめ20人くらいだったのが、
最終的に130人になっていた。こうして3500人の意見広告ができた。もう少
し、時間があったら5000人にできたのに、と思っている。

 「よくあの激しいメッセージを朝日が出してくれた」という人も多かった。意見広
告参加者でさえ、実物が出るまで、信じられなかったという人がいる。しかし、私は
今回、広告代理店、新聞の広告担当の方にお目にかかり、彼らの良識に感動した。様
々な面で、配慮くださったことを報告しておきたい。

◆ いまも続く賛同の反響

 広告が出てからの反響がすごかった。6月29日は土曜日だったので事務所は締め
ていたが、留守電に43通のメッセージが入り(これは限度いっぱい)、FAXが
30通も来ていた。広告に反対というのは2通だけで、後は「よく勇気を持って言っ
てくれた」「全く同感。こんな運動をしていることを知らず、参加できなくて残念」
というものばかりで、全国からきた。年代はやはり戦争を知る世代が多かった。その
後も電話や、手紙が続き、1週間たってもまだつづいている。

 この広告に対し、朝日新聞が調査をしてくれた(首都圏、15歳から69歳まで、
ビデオリサーチ調査)。全部の広告に調査をするわけではないと言っていたから、朝
日もこの広告を注目していたのだと思う。モノクロ広告で新聞のなかほど、さほど目
立つ位置の広告ではないのだが、57.5%が確かに見た、13・6%が見たような
気がするで、見たという率が非常にいいことが分かった。シンプルに抑えたデザイン
が良かったのかもしれないが。そして広告理解度、興味度、好感度とも、かなり良い
結果が出た。

◆ 意外に知られていない改憲問題

 驚いたことは「初めて9条を変えるな!を知った」人が35・3%もあったこと
だ。かなりこの頃、憲法問題がメディアでも報道されているのに、こんなに知らない
人がいるとは。しかし、「改めて9条を変えるな!に注目したい」とした人が30・
7%もあった。これは新聞意見広告の説得力も満更ではないということではないだろ
うか。

 問題の関心、理解度、共感度とも女性の方が男性より、年代の高い方が若い層より
高いのは想像した通りだが、30代が目立って(20代よりも)無関心が多いのは考
えさせられた。その30代でも「改めて9条を変えるなに注目!」が16%あった。
これは救いかもしれないと思った。

 なお、ヒロシマの広告の方は参院選とはっきり出したものだったが、目立った反応
はまだないという。東京新聞の広告が夕刊で部数が少ないこともあるのかもしれな
い。

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