修の呟き

”アジアの安全と台湾、韓国の脱核”セミナー報告 於 台湾大学

杉野です。

http://ameblo.jp/yksalan/entry-12293348020.html
”アジアの安全と台湾、韓国の脱核”セミナー報告 於 台湾大学
2017-07-17 10:05:07NEW !
テーマ:ブログ
7月3日の台湾大学での”アジアの安全と台湾、韓国の脱核”のシンポジウムの日本語訳が出来ました。
これを読むと台湾の脱核もなかなか甘くはない状況のようです。あらためて福島事故の日本が脱核が出来ていない状況はアジアの人々に大きな影響を与えていることが実感されます。

アジアの安全と韓国、台湾の脱核
時:2017年7月3日 午後3時から6時
場所:国立台湾大学 国立開発研究所 会議室300号
韓国派遣団書記による、セッション1の議事録

シンポジウムはchou Kuei- Tien教授による歓迎スピーチで始まる。

●セッション1 台湾 脱原発への挑戦
Chen Mo shingの発表

40年前、台湾が原発を持つ前、アメリカは原発が安価で安全だと宣伝しました。当時多くの人は石油の高騰により、原発をもつ以外にエネルギーを確保できないと思っていたのです。しかし私は決して原発が安全だとは思いませんでした。たとえ安全だとしても、台湾は小さな島国でからです。地震でも来たら核のゴミはどうなるのですか。この頃、核のゴミについて知っている国民はいませんでした。原発は否応無しにつくられ、様々な事故が起こりましたが、政府はそれを隠す事に精一杯。教授や専門家達も一緒になって、特に国立台湾大学の教授達が先頭に立ち、真実を覆い隠しました。彼等は原発が安価で安全だと言い張ったのです。誰もが真実を話しませんでした。
例えばアメリカにおいて完全に電気が自由市場になれば、原発は滅びるものです。原発事業は政治的なものと言わなければなりません。台湾の電気事情は昔ほどよくありません。今迄に幾度か事故が起こっています。
最も衝撃的だったのは日本の福島の事故、あれ以来、台湾の市民は大きな衝撃を受けました。そして何よりの問題は核のゴミです。核のゴミは10万年もの間放射能を出し続けるのです。今、韓国人は覚悟を決めたようです。韓国人が覚悟を決めたときは、適切な行動をとります。もしも韓国で脱原発が成功すれば、台湾でもきっと成功すると思います。再生可能エネルギーは決して未来のものではなく、しかも安価で経済的です。現在再生可能エネルギーが高価なのは誰かがそれによって利益を得ているからです。本来はもっと安価に出来るのです。そして電気は独占企業になるべきではありません。原発は技術、経済の問題ではなく、倫理の問題だと私は考えます。個人的には台湾の原発事故の可能性は高いと考えます。台湾の不動産バブル崩壊と同じように原発事故は国を滅ぼします。韓国脱核キャンペインで原発技術の虚構を暴露できる電気工学者のような専門家たちが参加することを願います。原発は決して安価ではありません。最も高価なエネルギーなのです。すでに事故も多く、大きい事故でないので隠蔽しているけれども、いつでもさく烈することができます。
福島以後反原発運動は新しい局面を迎えることになりました。

●グリーン市民行動連盟
脱原発への挑戦:NGOの観点
事務局長 Tsui Shu-Hainの発表

台湾には4つの原発があります。4基目は建設中ですが、全ての原発は地震地帯にあります。
1978年に作られた最初の原発は2018年に閉鎖。、
1981年に作られた2基目は2021年閉鎖
1984年の3基目の原発は2025年に閉鎖予定です。
そして4基目は1999年に工事が着手され、90パーセントが出来上がっています。
2011年3月11日、90パーセント完成している4基目の原発建設の際に、福島の事故が起こりましたが、これをきっかけに脱原発運動がわき起こりました。もし福島のような原発事故が台湾で起これば、3分の2の台湾国土に影響が出るでしょう。
もう一つの問題は4基目の原発が崩壊したときどうなるか、ということです。注目すべきは、なぜ稼働停止中の原発に甚大なお金が投資されるかということです。政府は4基目の原発は安全だと言い、原発安全基準クリアという結果が出るたびに、それが果たして本当なのか、疑わざるを得ません。反原発の運動の一環で、原発と市民の住む家の距離がウェブ上に示されました。例えば国立台湾大学構内での原発への距離は30, 24, 349, 38キロメーターです。

反原発運動の新しい動きは芸術家達が運動に参加することで、創造的に反原発運動が広がって行った、ということにみられます。いくつかのパフォーマンスが見られるようになりました。そして2013年、反原発運動は最高潮を迎えました。運動は台湾全土に広がりました。この時、国民党は反原発への国民投票を持ちかけましたが、国民投票での項目はごく限られたものとなりました。国民投票の結果次第で国の将来が決まってしまいます。そこで反原発運動では原発廃止、脱原発の声を強めることになりました。その結果国民党は国民投票を取りやめたのです。
2014年、民主党の党首はハンガーストライキで闘いました。4基目の原発建設取りやめを訴えるものです。
2014年4月9日ハンガーストライキの9日目、反原発の大きなうねりが国中で起こり、50万人が参加しました。その時、国民党は向こう3年間に限り、4基目の原発建設を行わない事を約束しました。最終判断は次期政権へと持ち越されましたが、新政府はアジアで初めて脱原発を実行しました。

最後に私は4基目の脱原発の運動の盛り上がりの背景を話しましょう。国内要因は民主化運動と多岐にわたる市民社会運動、そして外的要因は福島での原発事故です。事故の後、原発に対する市民の関心は高まりました。それに加えて、国民の政府に対する不信が、度重なる原発建設の際の事故により増幅されました。また、外的要因の中にはドイツの脱原発の立法化宣言も大きな役割を果たしていると言えるでしょう。世界中で反原発の声が高まっています。

福島の事故以前は台湾の反原発運動は高齢化した世代の運動だと思われていました。活動家達はおもに原発の近くに住んでいる人達だったからです。しかし国民党政府は中国本土との経済協力を決定し、若い世代はそれに反対し、それが脱原発運動へと発展していったのです。

● 質疑応答
討論参加者A:台湾の原発が核兵器開発のため、というのはよく知られた秘密事です。核エネルギー委員会は弱く、軍隊に追随するばかりか、今や電力会社の言いなりです。

パネルBの質問:宗教家集団の参加とは何ですか。
応答:宗教組織が時々参加しますが、大きな力ではありません。宗教組織は環境保護に貢献し、反核運動には殆ど参加しません。アボリジニの宗教集団は反対運動に参加しました。(キリスト教)長老教会は反原発運動に参加しています。

討論参加者C(環境弁護士):私自身はイスラム教徒との会合でイスラム教が反原発だと言う事を知っていますが、あなたは法的に政府を阻止する事ができますか。私達は両岸関係(対中国)と南北内部の関係を考慮しなければならないのではないですか。私が知っている日本の環境弁護士は原発メーカーを訴えるつもりです。この成功が、市民の意見や市民の意識を高めることに寄与するはずです。台湾では立証責任の証明が企業ではなく市民によっていますが最近第4原発と関連して原子力発電所側は専門性があり、安全に対してさらに説明しなければならないという決定がなされました。

討論参加者D:1基目と2基目の原発の間に住んでいる人々と30年間活動しています。台湾はアジアで最初の脱核宣言をしていますが、これには注意しなければいけません。民進党政府はいつでも原発再稼働出来ると考えています。電気を原発以外のエネルギーに替えなければならず、政府がきちんとやれるのか分かりません。強い意欲を感じる事が出来ません.政府は具体的な計画を持ち合わせていません。核廃棄物処理計画に対する発表もありません。特に韓国と台湾の脱原発運動はお互いに学ぶ所が多いようです。特に韓国では宗教共同体が大きな役割を果たすというニュースはうれしい。韓国の経験に大きな関心を抱いています。核エネルギーは価値観、道徳観の問題と考えます。

セミナーは韓国派遣団による発表へと続きました。韓国派遣団が提供した文書をご参照ください。(「世界生命憲章・ソウル案」)

ハンヤン大学教授、パク・ヨンギュにより記録されました。
(訳 清木けい子、鍬野保雄)


原文:Safety of Asia and No-Nukes of Taiwan and South Korea
http://cafe.daum.net/earthlifesilkroad/hmob/68
スポンサーサイト
  1. 2017/07/18(火) 10:53:20|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<福島の50勇士 | ホーム | 玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会メールニュース  2017年7月18日発行(2017年第28号)>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://osariki.blog.fc2.com/tb.php/9528-e5c54930
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

平和な有明海

Author:平和な有明海
修の呟きにようこそ!
佐賀市在住です。平和や障がい者、有明海問題に強い関心を持っています。1950年生まれ。戦争法廃止、原発廃止、有明海再生、障害者と共生できる社会づくりを目指します。

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (8762)

ようこそ

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

QRコード

QR

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる