修の呟き

<伊方原発差止仮処分命令申立事件の広島地裁の裁判はソースタームの重要性を示している>

【報告】第2282日目★原発とめよう!九電本店前ひろば★より
★ 中西正之 さんから:
<伊方原発差止仮処分命令申立事件の広島地裁の裁判はソースタームの重要性を
示している>

2017年3月30日に伊方原発3号機運転差止仮処分命令申立事件の広島地裁仮処
分の決定が出されています。
この裁判は住民側の敗訴となりましたが、裁判の訴状や、住民側、四国電力側の
準備書面などを調べていると、裁判のやり方や、住民運動のやり方が良く分かっ
てくるようです。

 この仮処分運転差し止め裁判では、準備書面(9)でシビアアクシデント対策の
不備が争われています。

 平成28年4月26日付けの準備書面(9)[注1]で基本的な問題が提起されています。
この書面の3に「水蒸気爆発対策の不備」が論じられています。
この論旨は、甲D227高島武雄「格納容器内の水蒸気爆発の危険性について」
に依拠しています。12ページから13ページに簡単に説明されています。
この主張に対して、四国電力は平成28年4月25日の答弁書[注2]の320ページで
「(3) 1(3) 水蒸気爆発」について
溶融炉心が水張りした原子炉下部キャビティ117に落下した場合に水蒸気爆発が
生じる危険があるとする点は否認し,その余は概ね認める。」と極めて簡単に説
明しています。

 この四国電力の主張に対して、住民側は平成28年8月18日付けの準備書面(9)
(シビアアクシデント対策の不備補充書2) [注3]で、反論をしています。
 12ページ、13ページに説明が行われています。
ここでは、「実機が炉心溶融を起こした場合、核燃料と溶けた金属が混ざって、
百数十トンの溶融物が生じる。」と説明されています。

 そして、新たに佐藤一男氏の「原子力安全の理論」より,「格納容器の破壊の
要因としてまず挙げられるのは,格納容器内部の圧力・温度の極めて急激な爆発
的上昇である。この原因の主なものは,水蒸気爆発や水素爆発である」が引用さ
れており、改めて格納容器内の水蒸気爆発の危険性が主張されています。

 四国電力は28年10月31日の「準備書面(9)の補充書(2)」[注4]で再度反論を行
っています。

 その内容は、原子力規制委員会が、伊方原発3号機のパブリックコメントに対
する回答で述べている「TROIによる実験のうち,自発的な水蒸気爆発が生じた実
験については,溶融物に対して融点を大きく上回る加熱を実施するなど,実機の
条件とは異なった条件の下に実施されたものでありTROIにおいて溶融物の温度を
現実的な条件とした上で実験を行った「OECD SERENA計画」では,水蒸気爆発が
生じないことが確認されているため債権者らの批判は当たらない」という論旨で
あり、四国電力独自の論旨は何もありません。

 そして、2017年3月30日に伊方原発3号機運転差止仮処分命令申立事件の広
島地裁仮処分の決定が出されています。裁判所は、この問題については、市民側
の説明不足と主張しています。

 JAEA-Research 2007-072 報告書で報告されている、伊方原発3号機の水蒸気
爆発によるキャビティと格納容器の損傷及びその結果としてのデブリダスト大量
飛散によるソースターム問題の追及が有りませんでした。今後の課題と思われま
す。
[注1] 準備書面⑼(シビアアクシデント対策の不備)
http://saiban.hiroshima-net.org/pdf/karishobun/h_ikata3_jyunbi_09.pdf
[注2] 平成28年4月25日の四国電力答弁書
http://saiban.hiroshima-net.org/pdf/karishobun/20160425_yonden_touben1-2.
pdf

[注3] 平成28年8月18日付けの準備書面(9)(シビアアクシデント対策の不備補充
書2)
http://saiban.hiroshima-net.org/pdf/karishobun/20160913/
h_ikata3_jyunbi_09-2_20160818.pdf

[注4]四国電力は28年10月31日の「準備書面(9)の補充書(2)」
http://saiban.hiroshima-net.org/pdf/karishobun/20161031/yonden_otu_09-2_20161031.pdf
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  1. 2017/07/19(水) 14:11:09|
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佐賀市在住です。平和や障がい者、有明海問題に強い関心を持っています。1950年生まれ。戦争法廃止、原発廃止、有明海再生、障害者と共生できる社会づくりを目指します。

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