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高レベル放射性廃棄物処分場「適地マップ」公表に当たって

【報告】第2294日目★原発とめよう!九電本店前ひろば★より
★ 末田一秀 さんから:
] 高レベル放射性廃棄物処分場「適地マップ」公表に当たって

7/28日、高レベル廃棄物処分場の適地マップが公表されました。
http://www.enecho.meti.go.jp/category/electricity_and_gas/nuclear/rw/
kagakutekitokuseimap/

これに対抗するため、先月、岡山で「どうする原発のゴミ 全国交流会」を開催
していますが、この集会を呼びかけた6団体で、本日、「適地マップ」公表に際
しての共同声明を出しました。

高レベル放射性廃棄物処分場「適地マップ」公表に当たって

 本日、最終処分関係閣僚会議の確認を経て「科学的特性マップ」が公表された。
これは、これまでトイレ無きマンションと揶揄されるほど後回しにされ、めどが
立っていない高レベル放射性廃棄物処分場の立地を進めるために、有望地を示し
たものだ。有望地とされることへの反発に配慮し、「表現を適切に見直し」た結
果、分かりにくくされているが、「好ましい特性が確認できる可能性が相対的に
高い」が「適性がある」、「輸送面でも好ましい」が「より適性が高い」地域に
相当する。

国は「『有望地』に『選定』されれば、調査や処分施設が押し付けられてしまう
のではないかというのは典型的な誤解に基づく懸念で、マップの提示は調査の受
け入れについて自治体に何らかの判断をお願いするものではない」としているが、
処分主体である原子力発電環境整備機構(NUMO)はマップが示されたら「より適
性が高い地域」で重点的な対話活動を展開していくとしている。「より適性が高
い地域」で地層処分受入れ派が多数になったと見なされれば、国の立地調査申し
入れが行われるだろう。

高レベル放射性廃棄物の地層処分の安全性は確認されていない。地震列島で地層
処分すれば、漏れだした放射能は地下水を汚染し、やがては地上へと到達するで
あろう。一度環境を汚染してしまえば、除染がいかに困難かは福島の現実が教え
てくれている。日本学術会議は2012年に、科学・技術的能力の限界の認識や、暫
定保管および総量管理を柱とした政策枠組みの再構築を提言している。国民的合
意がないまま原発再稼働を急ぎ、処分困難な高レベル放射性廃棄物をさらに生み
出しながら、地層処分の必要性を説かれても、誰も納得しないであろう。

適地提示を機に、これまで原子力と縁のなかった地でも、行き場のない核のごみ
の矛盾が広く知られることになり、より大きな脱原発のうねりが生まれることだ
ろう。
私たちは、破たんしている原子力政策を根本から見直すことを訴え続けていく。

2017年7月28日

原子力資料情報室、原水爆禁止日本国民会議/フォーラム平和・人権・環境、さ
ようなら原発1千万人アクション、核のごみキャンペーン関西、反原発運動全国
連絡会、どうする!原発のゴミ・全国交流会岡山県実行委員会

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末 田 一 秀
ksueda@nifty.com
http://ksueda.eco.coocan.jp (環境と原子力の話)
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プロフィール

平和な有明海

Author:平和な有明海
修の呟きにようこそ!
佐賀市在住です。平和や障がい者、有明海問題に強い関心を持っています。1950年生まれ。戦争法廃止、原発廃止、有明海再生、障害者と共生できる社会づくりを目指します。

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