修の呟き

OECD SERENA 2004年報告書3=<各国の研究機関のタスク1の要旨報告>

【報告】第2295日目★原発とめよう!九電本店前ひろば★より
★ 中西正之 さんから:
OECD SERENA 2004年報告書3
<各国の研究機関のタスク1の要旨報告>
この報告書では、世界各国のOECD SERENAプロジェクト参加研究機関のタスク1
の要旨報告が掲載されています。
OECD/NEA/CSNI(経済協力開発機構・原子力機関・原子力施設安全委員会)から
報告されるOECD SERENAプロジェクトの方針は、参加各国の研究機関の合意によ
るものなので、比較的に参加各国の研究機関の方針の平均値的なものになってい
るようです。
 しかし、それぞれの国の研究機関の方針は、かなり異なっているようです。
各国の研究機関のタスク1の要旨報告の一番目に、フランスのIRSN / CEAの報告
が掲載されています。
 フランスはKROTOS実験を行っている国でもあり、アレバ社がコアキャッチャの
付いた欧州加圧水型炉(EPR)を建設している国でもあり、水蒸気爆発には厳し
い見解を取っています。
水蒸気爆発については、原子炉圧力容器内の水蒸気爆発についても、原子炉圧力
容器外の水蒸気爆発についても十分に検討する必要が有るとしています。
 自発的な水蒸気爆発については、溶融物がピットの底部に接触するときに引き
起こされることが有るとして、自発的な水蒸気爆発が有る事を認めています。
 TROIの実験について注目しており、よりよい実験を提案しています。
各国の研究機関のタスク1の要旨報告の二番目に、ロシア連邦のEREC(ロシア連
邦原子力安全機関のElectrogorsk研究・エンジニアリングセンター)の報告が掲
載されています。
「ロシアにおけるFCIの調査は、主にVVER-1000キャビティの容器外FCIの分析に
集中していた。 VVER-1000はロシア製の加圧水型原子炉です。」とあります。
(VVER-1000はコアキャッチャの付いた加圧水型原発で、ロシア連邦や中国やイ
ンドで既に実炉がたくさん運転されている事が知られています。)
そして、この報告では、FAROのプレミックス試験を1件紹介し、後は世界中の参
考文献の紹介のみ行っています。
既にこの時期に、ロシア連邦は、自らの経験とその後の研究により、メルトダウ
ンの発生時、キャビティ内の水蒸気爆発は極めて危険で、過酷事故対策はコアキ
ャッチャで行うべしとの方針を取っていたようです。
 各国の研究機関のタスク1の要旨報告の三番目にドイツのFZK(カールスルー
エ工科大学)の報告が掲載されています。
 「a)早期封じ込めの失敗の結果である可能性のある超国家的大災害を考慮し
て、我々はこれが起こり得ないと最大限に保証しなければならない。低い確率で
は十分ではありません!」と説明されています。
 また福島第一原発の過酷事故の発生の前の報告書ですが、ドイツの研究機関の
過酷事故対策に対する厳密な姿勢が良く分かります。
 圧力容器内の水蒸気爆発についても、よく検討が行われており、圧力容器内の
水蒸気爆発は起こらないというような楽観的な見解については注意しないといけ
ないと説明しています。
 圧力容器外の水蒸気爆発については、よく研究を行ってきたようです。
各国の研究機関が行っている水蒸気爆発実験について、未だ実験結果が不十分で
あり、もっと厳密な実験が必要と提言しています。
 これらの研究機関の共通の見解は、原子炉容器内でも、原子炉容器外でも水蒸
気爆発が起きたら、水蒸気爆発により発生するデブリ微粒子が漏洩し、住民に多
大な被害が発生する可能性が有るので、安易に水蒸気爆発は起こらないとの見解
を持って、具体的な検討を放棄する事を厳しく戒めています。
 加圧水型原発を所有する4電力会社や原子力規制委員会の考え方とは全く違う
事がよく分かります。
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  1. 2017/08/01(火) 19:29:58|
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修の呟きにようこそ!
佐賀市在住です。平和や障がい者、有明海問題に強い関心を持っています。1950年生まれ。戦争法廃止、原発廃止、有明海再生、障害者と共生できる社会づくりを目指します。

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